パーソナルジムの体験の流れ|服装(女性・男性)・持ち物・所要時間

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この記事の結論

  • 体験の流れは「受付・カウンセリング→体の測定→20〜60分の実技→料金の説明」の4つです。公式サイトに所要時間を書いている146店では、60分と書く店がいちばん多く、70〜90分かかる店も3割弱あります
  • 服装は動きやすい上下と室内用の運動靴があれば足ります。大手19社のうち約半数は「手ぶらでOK」と公式に書いていますが、全社ではなく、個人店は公式サイトに書いていないことが多いので、予約のときに聞くのが確実です
  • 体験だけ受けて帰ってかまいません。ただし「今日入会すると体験料0円・入会金割引」に乗るなら、自分から店に行って結んだ契約はクーリングオフができないことを先に知っておいてください
  • 「無料カウンセリング」とだけ書かれた予約は、当日トレーニングをしない店もあります(大手にもあります)。体を動かして確かめたい人は、予約のときに「体験トレーニングは付きますか」と聞いてください

気になるジムを見つけて予約ボタンの前まで来たのに、当日何をされるのか、何を着て行けばいいのか、体験だけで帰っても失礼にならないのかが分からず、そこで止まっている方は多いと思います。そこでこの記事では、地方都市を中心とした25の市にある344店の公式サイトと大手19社の体験ページを実際に確かめて、体験の流れ・所要時間・服装・持ち物・体験後の断り方を順番に説明します。

この記事の内容
  1. 体験当日の流れは4ステップ。所要時間は1時間前後がいちばん多い
  2. 服装は「動きやすい上下+室内用の運動靴」で足りる
  3. 持ち物とレンタル。大手は手ぶらが主流、個人店は予約時に確認
  4. 有料の体験でも、入会すると体験料が戻る店がある
  5. 体験だけで帰っていい。ただし「その場で決める」前に知っておくこと
  6. よくある質問
  7. まとめ

体験当日の流れは4ステップ。所要時間は1時間前後がいちばん多い

パーソナルジムの体験は、受付とカウンセリングで目的と体の状態を聞かれ、体重や体脂肪などの測定のあと20〜60分の実技をして、最後に料金の説明があります。全体で1時間前後の店がいちばん多く、70〜90分かかる店も3割弱あります。

予約から当日まで

予約は、ほとんどの店でWebかLINEからできます。344店のうち305店(88.7%)には体験や予約の専用ページがあり、電話をかけないと予約できない店は1割ほどでした。

予約フォームには自由記入の欄があることが多いので、そこに3つ書いておくと当日が楽になります。目的(体重を落としたい、姿勢を直したいなど)、運動の経験(まったくない、学生のとき以来など)、体で気になるところ(腰痛、ひざの古傷など)です。トレーナーは初回のカウンセリングでどのみちこの3つを聞くので、先に書いてあれば、当日は同じことを一から話さずに済みます。

到着は開始5分前が目安です。THE PERSONAL GYMは公式サイトで「体験当日は5分前に来店」と案内しています。早すぎると前の人がトレーニング中で、待つ場所がない店もあるので、10分以上前に着いたら近くで時間をつぶすほうが無難です。

当日の4ステップと時間の目安

当日にやることは、どの店でもだいたい同じ順番です。大手が公式サイトに載せている内訳を並べると、次のようになります。

ステップ何をするかBEYONDTHE PERSONAL GYMかたぎり塾
1. 受付・カウンセリング目的、運動の経験、けがや持病、生活のリズムを聞かれる15分約30分10〜15分
2. 体の測定体重・体脂肪率・筋肉量などを機械で測る。姿勢の写真を撮る店もある5分(カウンセリングに含む)(カウンセリングに含む)
3. 実技準備運動のあと、目的に合わせた種目を数種類。フォームを見てもらう35分約40分20分
4. ふり返り・料金の説明測定と実技の結果を聞き、合うコースの提案を受ける(記載なし)約20分5〜10分
合計最大90分約90分60分

出典: 各社公式サイト(2026年9月3日確認)。ELEMENTは「カウンセリング&体験は60〜90分、実技は20〜25分」、Dr.トレーニングは「体験トレーニング60分、カウンセリングと説明を含めて80分ほど」と案内しています。

表を見て分かるとおり、大手3社では実技そのものは20〜40分です。ただし個人店には「トレーニング60分」と書く店もあり(このあと触れます)、実技の長さは店で倍ほど違います。どちらにしても「1時間みっちり鍛えられる」場ではなく、半分近くは話を聞いてもらう時間だと思っておくと、当日の気持ちが楽です。実技の中身は店によって違います。Dr.トレーニングはペアストレッチをしてから目的別のトレーニングに入る、と公式サイトに書いています。カウンセリングで運動の経験を聞いてから種目を決めるので、体力に合わせた内容になります。

4番目の料金の説明は、いちばん身構えるところだと思います。ここでの断り方と考え方は、後半の「体験だけで帰っていい」でまとめて書きます。

所要時間は60分がいちばん多い。70〜90分の店も3割弱

大手だけでは個人店を含めた普通の店の様子が分からないので、25の市にある344店の公式サイトも確かめました。体験の所要時間を「◯分」と書いていたのは146店(42.4%)で、その内訳が次の表です。

所要時間店数(146店中)割合
30〜45分18店12.3%
50〜60分84店57.5%
70〜90分42店28.8%
100分以上2店1.4%

半分以上の店が50〜60分で、60分ちょうどと書く店がいちばん多く、次に多いのが90分でした。カウンセリングとトレーニングの時間を分けて書いている22店を見ると、「カウンセリング30分+トレーニング60分」(土浦市のDear TRAINING GYM、水戸市のEXTRA)のような組み合わせが目立ちます。

予定の立て方としては、体験の枠が60分でも、着替えや受付で前後に15分ずつはみ出すと考えて、90分から2時間は空けておくと安心です。昼休みに入れたいなら、所要時間を30〜45分と書いている店に限ったほうが無難です。

「無料カウンセリング」だけの店もある

ここで1つ、予約前に知っておいてほしいことがあります。「無料カウンセリング」と書いてある店の中には、当日トレーニングをしない店があります。

大手ではライザップがこの形です。公式サイトの流れは「ヒアリング→身体計測→目標設定→プログラム提案」で、所要60〜90分。トレーニングは入会後に始まります。24/7ワークアウトも、公式の申込ページは「無料カウンセリング予約」で、体験トレーニングのことは書かれていません。動きたい人は確認が要ります。

大手でも、ELEMENTは「カウンセリングのみは無料、体験トレーニング込みは3,300円」と分けています。個人店を含む344店にも、カウンセリングは無料、体を動かす体験は有料と分けている店が16店ありました。福井市のHPERは「無料カウンセリング/1日体験コース90分3,850円」、越谷市のPURE SHAPEは「無料カウンセリング/体験トレーニング5,000円」と書いています。

どちらが良い悪いではありません。話だけ聞いて決めたい人にはカウンセリングだけの形が向きますし、トレーナーの教え方を体で確かめたい人には実技が要ります。予約ページに「無料カウンセリング」としか書いていなければ、フォームの自由記入欄に「体験トレーニングは付きますか」と一言入れておいてください。返事を見れば、当日体を動かせるかどうかがはっきりします。

服装は「動きやすい上下+室内用の運動靴」で足りる

体験当日の服装は、汗を吸うTシャツと、伸びるパンツかレギンス、それに室内用の運動靴があれば足ります。ジーンズ、革靴やサンダル、大きなアクセサリーは避けてください。裸足で行う店(Dr.トレーニング)もあり、その場合は靴がいりません。

男女共通の基本セットと、避けたいもの

各社の案内を並べると、服装の指定はほとんどありません。ライザップは「服装は自由です」、ASPIは「伸縮性のある動きやすい服装(無料レンタル有)」、THE PERSONAL GYMは「運動着、室内用シューズをお持ちください」と書いています。「自由」と書いてあっても、しゃがんだり腕を上げたりできる服を選べば大丈夫です。

部位向いているもの避けたいもの
汗を吸うTシャツ、長袖の運動用トップス綿100%の厚手の服(汗で重くなる)、シャツの前が大きく開く服
伸びる素材のパンツ、レギンス、ハーフパンツジーンズ、チノパン、スカート
室内用の運動靴(外履きと分ける)革靴、サンダル、ヒール
小物ヘアゴム、腕時計なら外せるもの大きなピアス・ネックレス・指輪(器具に引っかかる)

大事なのは実質2つで、「下がしっかり伸びるか」と「靴が室内用か」です。上は多少ゆったりしていてもトレーニングに差し支えませんが、下が伸びないとスクワットの深さをトレーナーが見られません。靴は、持って行くか、レンタルを頼むか、裸足の店かのどれかです。外履きのまま入れる店はまずないと思っておいてください。

女性の服装

女性の場合は、レギンスにTシャツ、またはレギンスにショートパンツを重ねる形がいちばん無難です。上はスポーツブラがあると動きやすいですが、初回は普段の下着でも構いません。

知恵袋の投稿を見ると、「体のラインが出る服だと恥ずかしい」「ぴったりした服でないと指導しにくいのか」という不安が目立ちます。結論から言うと、ゆとりのあるトップスで問題ありません。トレーナーが見たいのはひざの向きや腰の反りで、上半身のラインではないからです。下だけレギンスなど伸びるものにしておけば十分です。

借りられるウェアのサイズや形は公式サイトにはほとんど書かれていません。レンタルのウェアが体に合うか不安な人は、自分のものを持って行くほうが当日の気持ちが落ち着くと思います。女性専用の店や女性トレーナーの選び方については、別の記事にまとめています。

男性の服装、冬の服装、行き帰り

男性はTシャツにハーフパンツ、またはジャージのパンツで十分です。

冬は、動きやすい服の上にパーカーやジャージを羽織って行き、部屋で脱げば足ります。部屋の温度は店によりますし、動き始めは体が冷えているので、脱ぎ着で調節できる格好がいちばんです。

仕事帰りに行く場合は、着替えを持って行けば服装の問題はありません。ただし、着替える場所があるかは店によります。完全個室の店ならその部屋で着替えることになりますし、更衣室やシャワーがある店もあります。スーツで行って着替えたい人は、予約のときに「着替える場所はありますか」と聞いておくと、当日あわてずに済みます。

持ち物とレンタル。大手は手ぶらが主流、個人店は予約時に確認

体験に持って行くものは、飲み物・タオル・替えの下着の3つがあれば足ります。大手19社のうち約半数は、ウェア・靴・タオルを無料で貸すので「手ぶらでOK」と公式サイトに書いています。個人店は公式サイトにレンタルのことを書いていない店が大半なので、予約のときに確認してください。

持ち物チェックリスト

持ち物は「必ず持って行く」「あると楽」「店が貸してくれる」の3段に分けて考えると、荷物が増えすぎません。

必ず持って行くもの

  • 飲み物(500mlのペットボトル1本で足ります)
  • 汗をふくタオル
  • 替えの下着(帰りに汗で冷えるのを防ぐため)

あると楽なもの

  • ヘアゴム(髪が長い人)
  • 汗ふきシートやメイク直しの道具(そのまま出かける人)
  • 靴下(借りた靴を素足ではくのを避けるため。裸足で行う店なら不要)
  • 小さめの手さげ(ロッカーがなく、貴重品をトレーニングルームに持ち込む店がある)

店が貸してくれることが多いもの(大手の場合)

  • ウェア上下
  • 室内用の靴
  • タオル
  • 水やプロテイン(サービスで出す店がある)

知恵袋には「体験に靴やウェアはどうすればいいのか」と迷う投稿がいくつもありました。ウェアやタオルは代わりがききますが、靴だけは借りたものが足に合わないと、トレーニングそのものに響きます。靴を持っている人は、レンタルがある店でも自分のものを持って行くのがいちばん確実です。

室内用の靴を持っていない人は、ふだんのスニーカーをきれいにして袋に入れて行き、店で履き替えれば足ります。個人店に予約するときの聞き方は「靴とウェアは借りられますか。なければ持って行きます」の一言で十分です。

大手チェーンの体験時レンタル

大手19社の公式サイトで、体験のときに何を貸してくれるかを確かめました。持ち物やレンタルについて何か書いてあった10チェーンを載せています。ライザップは体験に運動がないので表から外しています。

チェーン手ぶらの明記ウェアタオル水・プロテインなど
かたぎり塾明記(持ち物は何も必要ありません)記載なし飲み物・プロテイン
BEYOND明記(手ぶらでお越しください)アメニティ
ELEMENT明記(手ぶらでOK)プロテイン・ドリンク
OUTLINE明記(手ぶらOK)記載なし記載なし
リボーンマイセルフ明記(体験時も手ぶらでOK)記載なし
UNDEUX SUPERBODY明記(レンタル品無料 手ぶらOK)記載なし記載なしコスメ
THE PERSONAL GYM明記(手ぶらで気軽に通える)※記載なし水・プロテイン
REAL WORKOUT明記(毎回手ぶらでOK)記載なし記載なし
ビーコンセプト明記(完全手ぶらでOK)記載なし記載なし
ASPIなし○(室内用)記載なし飲み物は持参
Dr.トレーニングなし(ウェア・タオル・飲み物を持参と案内)持参が基本(レンタルウェアあり)不要(裸足)持参持参

出典: 各社公式サイト(2026年9月3日確認)。「記載なし」は公式ページに書いていなかったという意味で、貸していないとは限りません。※THE PERSONAL GYMは持ち物欄に「運動着、室内用シューズをお持ちください」ともあり、案内が2通りあります。この店に行くなら、靴と運動着は持って行くのが無難です。

19社のうち9社が「手ぶら」とはっきり書いていました。書いていない社でも、ASPIのようにウェア・靴の貸出自体はある社があります。ただ、体験の持ち物について公式に何も載せていない社も残っているので、大手でも予約のときに一言聞いておくのが確実です。

一方で、当サイトに載せている344店の公式サイトを見ると、「手ぶら」と書いていたのは5店、その5店を含めてもレンタルについて何か書いていたのは16店(全体の5%弱)だけでした。書いていない店が貸していないわけではありませんが、個人店では「聞かないと分からない」のがふつうです。

「手ぶらOK」の落とし穴3つ

手ぶらと書いてあっても、条件が付いていることがあります。大手・個人店をあわせて見つかったのは次の3パターンです。

1つ目は、レンタルが有料の店です。倉敷市のFOUNDは「ウェア一式の手ぶらセット2,200円(税込)」、高知市のスリムブライドは「ウェア貸出300円」と書いています。数百円から2千円台なので大きな負担ではありませんが、無料だと思って行くと少し驚きます。

2つ目は、体験は無料でも通い始めると有料になる店です。24/7ワークアウトは「ウェア/タオル/靴下/シューズは月8回以上のコースで無料、それ未満は有料」と書いています。体験のときの手ぶらと、入会後の手ぶらは別の話だと思っておいてください。

3つ目は、靴のことだけ書いていない店です。表のOUTLINEやUNDEUXのように、ウェアの貸出は書いてあっても靴に触れていないチェーンがあります。靴だけは持って行くか、予約のときに「靴も借りられますか」と聞いておくと安心です。

有料の体験でも、入会すると体験料が戻る店がある

体験は半数近くの店が無料で、有料でも数千円におさまります(実際の金額は料金相場の記事に載せています)。有料の店のおよそ7店に1店は、入会すると体験料が戻ります。ただし、戻る条件でいちばん多いのは「体験した当日に入会すること」です。

戻り方は3つの型

344店のうち体験が有料なのは158店で、そのうち入会すると体験料が戻ると書いていた店は23店でした。戻り方は3通りで、23店のうち18店が「当日入会」の条件です。

内容
当日入会で0円体験した当日に入会すると体験料が無料になる(18店)RITA-STYLE(鹿児島・長崎)「3,980円、当日入会で0円」、つくば市のREVIA「5,500円、当日入会で0円」
入会時に全額戻る当日でなくても、入会を決めた時点で体験料を返す(4店)高知市のmental & body cota「入会契約時は全額キャッシュバック」、水戸市のEXTRA「本コース契約で体験料全額キャッシュバック」
満足保証体験に満足できなければ返金(1店)川越市の三吉「体験後不満なら全額返金」(1店のみ)

大手にも、当日入会で体験料が無料になる店があります。ELEMENTは「カウンセリングのみは無料、体験トレーニング込みは3,300円、当日入会で無料」、SPACE GYMは「体験3,300円、体験料無料は当日ご入会頂いた場合のみ」と書いています。

「当日入会」条件の意味

3通りのうち「当日入会で0円」は、いったん持ち帰って考えたい人には使えません。つまり、払った体験料が戻ってくるかどうかは、その場で入会を決めるつもりがあるかで変わります。

この「当日入会で戻る」条件は、当日入会で入会金が安くなる特典と同じ仕組みです。割引そのものは珍しくありませんが、「今日中に決めてほしい」という店側の狙いも入っています。当日入会の特典がどのくらいの店にあるか、申し込む前に解約の条件のどこを見ておくべきかは、安く通う方法の記事にまとめています。

体験だけで帰っていい。ただし「その場で決める」前に知っておくこと

体験だけ受けて、入会せずに帰ってかまいません。体験は店にとっても、入会前に相性を確かめてもらう場です。ただし、当日の割引で契約したあとは話が別で、自分から店に出向いて結んだ契約にはクーリングオフが使えません。

「入会しなくていい」を店は書きにくい

体験だけで帰る人に対して、店がどう思っているかは気になるところだと思います。公式サイトを見る限り、はっきり書いている店は少数派です。

大手19社の体験ページで「無理な勧誘はしません」とはっきり書いていたのは5社でした。ライザップ、かたぎり塾、Dr.トレーニング、OUTLINE、FIT PLACEの5社です。ライザップは「無理な勧誘はいたしませんので、安心してお申し込みください」、FIT PLACEは「相談のみでもOK!無理な勧誘は一切なし!」と書いています。344店の公式サイトで同じことを書いていたのは、福山市の1店だけでした。

書いていない店が勧誘するという意味ではありません。「入会しなくていいです」と店の側から書くのは、商売としてやりにくいというだけのことです。だから、帰るかどうかは自分で決めておくしかありません。「今日は決めずに帰る」と最初から決めて行けば、それで済みます。

その場で決めないほうがいい理由

理由は気分の問題ではなく、契約の決まりにあります。

東京都消費生活総合センターは2023年10月、パーソナルトレーニングの相談が増えているとして注意を出しました。紹介されている相談は、体験の場面そのものです。「今日契約すれば入会金が安くなる」と言われ、高額だと思ったが話の流れで契約してしまった、という相談です。これに対してセンターは「自ら店舗に出向いて契約したパーソナルトレーニングは、クーリング・オフできません」とはっきり書き、「安易にその場で決めてしまわずに、慎重に検討しましょう」と呼びかけています。

なぜ使えないのか、やめるときに何が起きるのかは、「安く通う方法」の記事と「やめたほうがいい?」の記事で、国民生活センターの事例と一緒に書いています。ここでは結論だけ覚えておいてください。契約したあとにやめる条件は、クーリングオフのような法律の決まりではなく、店ごとの規約で決まります。目安を1つだけ書くと、国民生活センターの事例には、コースが始まる前に解約を申し出ても2万5,000円の違約金を求められた例があります。

体験の最後に出てくる「今日だけの割引」も同じです。割引を取りに行くなら、その場で契約書の解約の条件まで読んで納得できるときだけにしてください。読む時間がない、読んでも分からない、と感じたら、それはいったん帰って考える合図です。

断るときの言い方

断り方は難しく考えなくて大丈夫です。理由を細かく説明する必要はなく、次のどれか1つを言えば終わります。

  1. 「いったん持ち帰って検討します」
  2. 「ほかの店の体験も予約しているので、全部回ってから決めます」
  3. 「予算のことなので、家族と相談してから連絡します」

2番は特に効きます。ほかの店と比べていると分かれば、店の側も無理に押せません。実際にほかの店を予約していなくても、比べてから決めるのは当たり前のことなので、後ろめたく思う必要はありません。

当日入会をすすめられたときは、聞き返す質問を1つ用意しておくと落ち着いて話せます。「この条件は、来週来ても同じですか」です。同じなら急ぐ理由はありませんし、今日だけと言われたら、それは「時間をかけて考えてほしくない条件」だということです。

「初回荒らし」と警戒されない受け方

体験をはしごすることを考えている人は、「初回荒らし」という言葉を知っておいてください。店の側が使う言葉で、無料や格安の初回体験だけを目当てに何店も渡り歩き、入会するつもりがない人を指します。個人店の運営者がブログで、初回体験だけの利用はお断りしていると書いている例もあります。

比べるために2〜3店の体験を回ること自体は、まったく問題ありません。警戒されるのは「無料だから」という動機が見えるときです。避け方は簡単で、予約のときに目的を具体的に伝えること、体験中にトレーナーの説明をちゃんと聞いて質問すること、この2つで十分です。目的があって比べている人と、無料の運動を探している人の違いは、店の側から見ればすぐ分かります。

体験中にトレーナーの教え方や説明が具体的かどうかを見分けるコツは、「選び方」の記事で3つにまとめています。

よくある質問

体験は何店くらいはしごしていいですか

2〜3店が目安です。それ以上回ると、どこが良かったか自分でも分からなくなります。複数の店を比べていること自体は、隠す必要はありません。

普段着やスウェットで行っても大丈夫ですか

スウェットの上下なら問題ありません。避けたいのはジーンズやチノパンのように、しゃがんだときに伸びない服です。上は普段着のTシャツで構いませんが、厚手の綿は汗で重くなるので、薄手のものを選んでください。

靴は外履きのままでいいですか

外履きのままはまず無理です。室内用の靴がない日は、ふだんのスニーカーの底をふいて袋に入れて行き、店で履き替えれば足ります。予約のときに「靴は必要ですか」と聞けば、持参・レンタル・裸足のどれかが分かります。

体験当日に入会しないと損ですか

当日入会で体験料が戻る店や入会金が下がる店はありますが、割引の額より、解約の条件を読まずに契約するリスクのほうが大きいと思います。当日決めるのは、契約書の解約条件をその場で読んで納得できたときだけにしてください。

カウンセリングだけ受けて、トレーニングをしないで帰ってもいいですか

構いません。予約のときに「まずは話だけ聞きたい」と伝えておけば、それで通ります。ライザップのように最初からカウンセリングだけの店もありますし、相談だけでいいと公式に書いている大手もあります。

まとめ

パーソナルジムの体験は、受付とカウンセリング、体の測定、20〜60分の実際のトレーニング、料金の説明という順番で進み、1時間前後の店がいちばん多いです。服装は動きやすい上下と室内用の運動靴、持ち物は飲み物とタオルと替えの下着で足ります。大手の約半数は手ぶらで行けると公式に書いていますが、それ以外は大手でも個人店でも予約のときに聞いてください。そして、体験だけで帰ってかまいません。

1つだけ覚えておくなら、これです。「無料」や「今日だけ」が付いている話ほど、先にやめ方と解約の条件を確かめてから入ってください。パーソナルジムに限らず、体験から始まるサービス全般に使える見方だと思います。

まずは家か職場の近くで1店、体験を予約してみてください。予約フォームの自由記入欄に書くことは、この記事で出てきたものを合わせて5つです。

  1. 目的(体重を落としたい、姿勢を直したいなど)
  2. 運動の経験
  3. 体で気になるところ(腰痛、ひざの古傷など)
  4. 「体験トレーニングは付きますか」
  5. 「靴とウェアは借りられますか。なければ持って行きます」

この5つを書いておけば、当日の疑問はほぼ行く前に片づきます。仕事帰りに行く人は「着替える場所はありますか」も足してください。近くの店を比べるには、お住まいの市の比較ページが早道です。

この記事の調査方法

体験の所要時間・料金・レンタルの記載は、パーソナルジム344店(25の市)の公式サイトを1店ずつ開いて確認したものです(確認日: 2026年7月29日〜8月8日)。25の市は、つくば・土浦・水戸・神栖・川越・所沢・越谷・浦安・松本・富山・福井・岐阜・静岡・浜松・姫路・岡山・倉敷・福山・松山・高知・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島です。所要時間の集計は、公式サイトに「◯分」と書いていた146店をもとにしています。「記載がない」は公式サイトで確認できなかったという意味で、その店にサービスが無いとは限りません。

大手19社(ライザップ・24/7ワークアウト・チキンジム・かたぎり塾・BEYOND・Apple GYM・REAL WORKOUT・ELEMENT・エクササイズコーチ・Dr.トレーニング・OUTLINE・ビーコンセプト・リボーンマイセルフ・UNDEUX SUPERBODY・ASPI・パーソナルジムRat・SPACE GYM・THE PERSONAL GYM・FIT PLACE)の体験の流れ・所要時間・レンタル・勧誘に関する記載は、2026年9月3日に各社の公式サイトで確認しました。

公的な資料の出典は次のとおりです。クーリングオフに関する説明は、東京都消費生活総合センター「パーソナルトレーニングに関する相談が増加しています」(2023年10月17日)と、消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」。当日契約の相談事例も同センターの資料によります。コース開始前の解約で違約金を求められた事例は、国民生活センター「スポーツジム等の契約トラブルにあわないために」(2024年1月24日公表)によります。

店の料金・体験の内容・レンタルの条件は変わることがあるので、予約の前に各店の公式サイトで最新の内容をたしかめてください。

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