ヨガに通い始めると「これで合っているのかな?」「これって大丈夫なのかな?」と不安になることはありませんか。これって自分だけ…?と悩む前に、ヨガのインストラクターに質問して疑問を解決してしまいましょう!
ヨガインストラクター斉藤玲奈
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自身の体験を通し、病気や体の不調に悩んでいる人、そして自分では気づかない不調を抱え頑張る人にこそ、呼吸が変われば、ココロが変わり、カラダが変わることを知ってほしい。その想いで、ヨガインストラクターとして活動。全米ヨガアライアンスRYT200取得/インナービューティープランナー |
Contents
身体がプルプル震えること自体が悪いということはありません。
心地よく身体がプルプル震えているという状態は、お腹の筋肉が身体を支えていて、その上で気持ちよく呼吸ができている状態です。これは心地がよい身体の震えなので、そのまま呼吸さえ続けていれば何も問題ありません。
ただし、「身体が苦しい」「つらい」と感じていて、それによって呼吸が止まってしまう場合は、すぐにそのポーズから抜けた方がいいでしょう。
息を止めて身体の筋肉を伸ばそうとするのではなく、呼吸が行える範囲で行いましょう。ポーズは何段階かに分かれているので、負担なく行える段階のものに切り替えることをおすすめします。
習いにいく場合は、クラス内容や先生にもよりますが「このポーズが辛ければこのように緩めてください」などの説明があると思います。無理に周りに合わせることなく、ご自分の身体に合わせたポーズをとることが大事です。
なので、「身体がプルプル震えちゃう!」という時には、ご自分の呼吸が心地よくできているか、で判断してみてくださいね。
ポーズの最後に行うシャバーサナで、リラックスして寝てしまうというのはよくあることですので、恥ずかしがることはありません。
ヨガのレッスンは最初にゆるやかなところから始まり、ピークポーズがあり、そこからシャバーサナに向かってポーズをゆるめていきます。
シャバーサナで寝てしまうということは、身体の中がしっかりとリラックスした状態になっているということ。寝てしまうことは、むしろ身体が喜んでいることだと受け止めてあげるといいと思います。
寝てしまうこと自体は悪いことではないのですが、寝ないでいられる時には、自分の心を内観してみるのもおすすめです。
シャバーサナは、心を沈静化して自分自身を見つめ直す時間。仰向けの瞑想状態でもありますので、寝ないでいられる時にはぜひ自分自身と向き合ってみてください。
必須ではありませんが、ヨガマットは自分のものを持っていくことをおすすめします。家でもレッスンにいくときでも同じマットを使うことで、慣れたヨガマットでポーズを行うことができます。
ヨガマットの滑り具合やグリップ感などは、種類によって微妙に変わってきます。自分が慣れたマットの感覚で行なった方が集中することができるため、ヨガマットはできれば自分のものを用意しましょう。
お気に入りのマットを持っていることで気分も上がりますよ。
実際にヨガのレッスン中におならが出てしまうという方は、いらっしゃいます。他にも大勢の方がいらっしゃる中ですので、マナー的にもできるだけ我慢して頂ければと思います。
ヨガの最中は感覚が敏感になっていることもあり、他の皆さんの集中力が切れてしまいやすくなってしまいます。何回も我慢して、お腹が張ってしまったりするようでしたら、お手洗いにいくことをおすすめします。
ただ、ポーズを行なっていくことによって、内臓が活発になって、お手洗いに行きたくなることもあると思います。こうした場合にも、我慢することなく、お手洗いに行ってください。
我慢することで呼吸やポーズに集中できなくなってしまうよりも、一時的にその場を離れた方がよいこともあります。
手首が痛くなる原因は一つとは限りませんが、大きな要素として手が「猿手」になってしまっている方が多いです。
皆様、肘の外側にシワシワの部分があると思うのですが、四つん這いになった時にその部分が外側を向いているのが本来の形です。手首が柔らかい方は、このしわしわの部分が後ろに向いてしまい、肘の内側が前を向いた状態になってしまいます。この状態が「猿手」です。
女性は手首が柔らかいため、猿手になってしまう方が多いです。
猿手になることで手首に負担がかかってしまい、手首を痛めてしまったり、腱鞘炎になってしまったりといったことがあると思います。
猿手は腕の筋肉が弱い場合も多く、四つん這いになる時も、他のポーズを取る時も、手首の腕の力を抜くと猿手になってしまいます。肘のしわしわの部分が外側を向いていて、肘の内側がしっかりと身体の内側を向いているかを意識しましょう。
こうすることで、手首に体重がかからず、腕全体の筋肉で身体を支えることができます。
私もご説明する時には目安として秒数のカウントを入れるのですが、この数字にとらわれる必要はありません。
ご自分の心地のいい範囲で呼吸を続けて頂ければ大丈夫です。タイマーをかけてしまうと、そちらに集中力が持って行かれてしまい、そのせいで呼吸が浅くなったりしてしまいます。
ポーズ自体の心地よさから離れていってしまうことにも繋がるので、タイマーをかけることはあまりおすすめできません。何も考えずに呼吸を行なっていけるのがベストです。
また、なん呼吸やるかを自分で決めてポーズを行なっていくのもおすすめです。
例えば、「このポーズを3呼吸やろう!」と決めて、その3呼吸はしっかり集中して行なっていく形ですね。この方が、タイマーなどの時間を気にしながらポーズを行うよりも、自分の意識の中でカウントするため、確実に集中力が上がります。
この場合でも目安は「心地よく行える」ということ。苦しくなるまで行うと目的から離れてしまいます。なんとなく苦しい、辛いと感じたら、3呼吸に達していなくてもポーズから抜けましょう。
ヨガ=呼吸であり、ポーズは呼吸に付随して行うものです。なので、ポーズを行なっても身体がこわばってしまって緊張が解けないという場合は、もう少し呼吸の練習を長めにとることをおすすめします。
呼吸の練習は、例えば、座りながら呼吸を意識するものがメインとなります。ただ、座りながら呼吸をしているだけで苦しく感じたり、座っているだけで身体がこわばる、という方もいらっしゃいます。
そうした場合は、仰向けになり、手のひらをお腹と胸に当てながら「吸う」「吐く」の感覚を感じていく、という練習を行いましょう。
こうした練習をした上で、ポーズを行なってみてください。それでも筋肉がこわばるなどと感じた場合は、やはり自分の身体に合っていないポーズを行おうとしていたり、周りの環境を気にしすぎている場合があります。
ご自分の体に意識を向けることが難しい状態かと思うので、例えば家で一人になれる状態でポーズを行なって、心地よさを感じてみることをおすすめします。
少人数のクラスに行って、先生に細かにみてもらえるようなヨガを行うのもいいかもしれませんね。
食事は2時間前に済ませておきましょう。どうしても1時間前に食事をしなければならない時は、サラダなど軽めに済ませておくことをおすすめします。
ヨガはどうしても体幹を使ったり、ねじりのポーズがあったりと、全身をくまなく使って身体を動かしていくので、お腹の中にたくさん食べ物がある状態だと気持ちが悪くなってしまったり、苦しくなってしまったりします。
2時間前に食事は済ませておいて、ある程度消化された状態で行なった方が、ヨガを心地よく行え、効果も発揮しやすいかと思います。本来はヨガは空腹の時に行なった方がいいとよく言われていて、そちらの方が身体が動きやすく、血液の循環もよくなるとされています。
ただ、無理に食べないで空腹すぎる状態で行うと逆に気持ち悪くなってしまうため、ご自身の体調に合わせて調節してみてください。
初心者の方ほど、「こんなこと聞いていいのかな…?」とためらってしまいがち。今回はそんなお悩みに応えるべく、初心者の方が抱えがちな疑問にお答えしてきました。
今回ご紹介しきれなかった疑問も、ぜひ気軽に先生に訪ねてみてくださいね。以上、「ヨガ初心者の疑問にお答え!今さら聞けない素朴な8つの疑問」でした!