ヨガの必需品であるヨガマットは意外と汚れやすいもの。
「練習後にスタジオにあるアルコール霧吹きを吹きかけて掃除していたのに、いつの間にか汚れてしまっていた…。」
「外でヨガをした後のヨガマットはどうキレイにしたらいいのだろう?」
「ヨガ仲間はヨガマットを洗濯していたけど、それって大丈夫なの?」
ヨガに慣れてきた方でも、そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな方へ向けて、ヨガマットのケアの仕方についてご紹介します。
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ヨガマットの汚れの中には拭いただけでは落ちないものもありますよね。その場合ヨガマットは洗って良いのでしょうか?
結論から言うと、ヨガマットは素材によって洗って良いものと洗ってはいけないものがあります。そのため、自分の持っているヨガマットが何の素材でできているかを確認し、洗っても問題ない素材ならば洗って大丈夫です。
ヨガマットに使われている素材は様々な種類があります。PVC(ポリ塩化ビニル)でできている物、PER(ポリマー環境樹脂)でできている物、他にもEVA(エチレン酢酸ビニールコポリマー)、TPE(熱可塑性エストラマー)、麻、天然ゴム、畳などが一般的です。素材ごとに性質が異なるので、洗い方や日頃のケアの方法にも違いがあるんです。
例えば、EVAやTPEは、水に強い素材なので、水洗いがOK。しかし、ヨガマットの素材として比較的メジャーなPVCは水を吸収しやすい素材なので、水洗いするとマットが劣化してしまい、水洗いは基本的にできません。
素材の種類 | 水洗い | 掃除の仕方 |
PVC | × | 固く絞った水拭きで拭く |
PER | ○ | 水洗い可能 |
EVA | ○ | 水洗い可能 |
YPE | ○ | 水洗い可能 |
麻 | × | 固く絞った水拭きで拭く |
天然ゴム | × | 固く絞った水拭きで拭く |
畳 | × | 固く絞った水拭きで拭く |
せっかくヨガマットを買ったなら長く使いたいですよね。そのためにはヨガマットの素材に合わせてケアの方法を選んでいきたいところです。記事の後半で具体的にそれぞれの素材別にヨガマットの洗い方をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヨガについてはヨガの講師に聞くのが一番!
MYREVOのヨガインストラクターの玲奈さんとしおりさんにお話を聞いてみました。
ヨガインストラクター斉藤玲奈
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自身の体験を通し、病気や体の不調に悩んでいる人、そして自分では気づかない不調を抱え頑張る人にこそ、呼吸が変われば、ココロが変わり、カラダが変わることを知ってほしい。その想いで、ヨガインストラクターとして活動。全米ヨガアライアンスRYT200取得/インナービューティープランナー |
ヨガインストラクター秋山しおり
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ヨガとアーユルヴェーダを通じて幸せなライフスタイルを提供することを大事にヨガインストラクターとして活動中。全米ヨガアライアンスRYT-200(ヨガ&アーユルヴェーダ)/陰ヨガ指導者資格/Energy Management(ヨガニドラー指導者)/Hale Pule Ayurvedaコース修了/栄養士など。 |
ヨガマットを丸洗いする人はあまり多くないようですね。基本的にはヨガマットスプレーやアロマスプレーを吹きかけてマットを拭くのが一般的のようです。
冒頭でも少しご紹介しましたが、ヨガマットの素材として主に多いのは、PVC、PER、EVA、TPE、麻、天然ゴム、畳となっています。素材ごとに掃除の仕方は異なってきますので、今回は素材ごとのマットの洗い方をご紹介していきます。
一覧表にすると以下の様になります。
素材の種類 | 水洗い | 掃除の仕方 |
PVC | × | 固く絞った水拭きで拭く |
PER | ○ | 水洗い可能 |
EVA | ○ | 水洗い可能 |
YPE | ○ | 水洗い可能 |
麻 | × | 固く絞った水拭きで拭く |
天然ゴム | × | 固く絞った水拭きで拭く |
畳 | × | 固く絞った水拭きで拭く |
↓ヨガマットの製品表示の例。素材も表示していることがほとんど。
画像出典元:YOGA WORKS ONLINE STORE
↓お手入れ方法を書いている商品も多数。
画像出典元:manduka JAPAN OFFICIAL SITE
PVCは水を吸収しやすいという特徴があり、水洗いをしてしまうと劣化が進んでしまいます。そのため水洗いは基本的にNG。しかし、最近では水洗いも可能なPVC素材のヨガマットも販売されているので、購入する際には水洗いが可能かを確認してみましょう。
水洗いができないPVC素材のヨガマットの場合は、基本的には洗剤を用いずに濡れたタオルや雑巾を固く絞り、ゴシゴシとヨガマットの表面の汚れを取ってあげましょう。そのあと乾いたタオルでマットについた水分を拭き取り、風通しが良く、直射日光の当たらない場所で十分に乾かしましょう。
PER・EUA・TPEは、水に強い素材なので水洗いができます。洗う際は、石鹸や食器用洗剤などの中性洗剤を水に薄めた液を用意し、その溶液をバスタブに満たします。その中にヨガマットを短時間浸して表面の汚れを拭き取るように洗いましょう。この時、2時間以上浸してしまうとマットの傷みに繋がる可能性があるので注意。
その後、シャワーなどで洗剤や汚れを洗い流し、しっかり乾かします。乾かす際は、風通しの良い場所で直射日光を避けるようにしましょう。
麻や畳の場合、汚れによって繊維が傷つき、素材が切れてしまう場合もあります。繊細な素材なので汚れを落とす際も丁寧に行いましょう。
お手入れの際は、水拭きのタオルを固く絞り、汚れた部分を拭き取るようにして落とします。その後乾いたタオルでマットについた水分を拭き取り、乾かしましょう。この時も風通しの良い場所で直射日光を避けるようにして干しましょう。
天然ゴムは、水洗いをしてしまうとゴムの弾性が弱まってしまう可能性があるので水洗いは避けましょう。
汚れを取る際は中性洗剤を水で薄めた溶液を作り、それに浸したタオルなどでマットについた汚れをとっていきます。その後乾いたタオルでマットの水分を拭き取り、風通しの良い日陰で乾かします。
ここまでは、ヨガマットの素材別で汚れが目立ってきたときの洗い方をご紹介してきました。基本的には先ほどご紹介した洗い方を実践していただくのがヨガマットにとって良い方法です。ではここで、ヨガマットを洗う際の注意点をご紹介します。
まず、マットを洗った後に乾燥機を使うのは厳禁です。乾燥機を使うとどうしてもマットが傷んでしまい、表面がぼろぼろになって傷んでしまいます。乾かす時は必ず直射日光の当たらない、風通しの良い場所で乾かすようにしましょう。
さらに、洗い終わった後に十分に乾燥させずに丸めてしまってしまうのは良くありません。完全に乾ききらないうちに丸めてケースに閉まってしまうとカビや雑菌が繁殖する原因となり、匂いの元にもなってしまいます。
他にも、マットの素材が、水洗い出来ないものなのに水洗いしてしまうのは注意です!とは言いつつ、意外と自分のヨガマットが何の素材からできているのかを把握している人は少ないかもしれません。
しかし、せっかく買ったヨガマットなら長持ちさせたいもの。ヨガマットを洗いたいなと思った時は、ヨガマットの品質表示をしっかり確認し、自分のヨガマットに適した洗い方を今一度チェックしましょう。
ヨガマット購入した人は経験した方も多いかもしれませんが、買ってから間もない時は、ヨガマットの独特な臭いが気になる方もいるかもしれません。匂いが気になるという方は湿らせた布でマット全体をふき取り、直射日光の当たらない風通しの良い場所で数日干してみましょう。
直接お店に行ってヨガマットを購入された方は匂いなども確認できると思いますが、ネットで購入された方がいたら、なかなか予想できなくて大変ですよね。買ってみて届いたと思ったら匂いが強かったり、安いものを買ったら滑りやすかったり。ヨガマットを買ってから後悔する人も多いのが現実。せっかくヨガマットを買うなら、後悔することはできるだけしたくないですよね。
ヨガマット買いたいけど、失敗したくない!ヨガの選び方のポイントって何?のように思っている方はぜひこちらの記事も読んでみてください!
汚れが目立ってきた時に丸洗いや絞ったタオルで汚れをこすり落とすのも良いですが、なるべく日頃からケアをしてあげることで汚れをためないようにするのも大切です。
ここでは、毎回のレッスン後におすすめのケアの方法をご紹介します。
ヨガマットの保管方法としては、ケースを使用することをおすすめします。ヨガマットを使い込んでいくと、汚れがついていきますよね。その時にケースを用いないと汚れの上に埃が積もることになります。そうなると、汚れを落とすことが難しくなってきます。
また、ケースに入れることで日光に直接当たるのを避け、変色を防ぐ効果もあります。
ぜひヨガマットを保管する時は丸めてケースに入れ、日陰で保管しましょう。
画像出典元:manduka JAPAN OFFICIAL SITE
しかし、どれだけ丁寧に保管してもヨガマットはゆっくりと傷んでいきます。場合によっては滑りやすくなり怪我の原因にもなってしまうこともあるので、その場合は買い替えのタイミングかもしれません。
こちらの記事ではヨガマットを買い替えるタイミングや買い替えるときのポイントなどを紹介しています。
ヨガマットを長く使えるようにするケアグッズもあるのでご紹介します。日々のお手入れに加えるだけでヨガマットが傷みにくくなります!
ヨガマットをケアするためのアイテムとして、ヨガマットスプレーという物があります。
これは、ヨガスタジオに置いているところも多いですよね。アルコールを含んでいるものもあり、レッスンが終わった後にヨガマットに吹きかけてタオルなどで拭き取ることで殺菌効果が期待できます。
ヨガマットスプレーに関しても、ヨガマット全般に使用できるものや、天然ゴム素材専用などのスプレーもありますので、購入する際は自分のヨガマットの素材に合ったものを選ぶようにしましょう。
画像出典元:suria
また、ヨガマットスプレーと一緒にお好きなアロマスプレーを吹きかけると好きな香りを感じられていつものお手入れがより楽しくなるかもしれません!自分が好きな香りでぜひ試してみてくださいね。
さらに、別のおすすめグッズとしては、ヨガタオル(ヨガラグ)があります。
これは、ヨガマットの上に覆いかぶせるように敷くことで、汗や汚れがマットに直接付くのを防ぐ効果があります。吸収性が高いものを選ぶと、汗が垂れてもタオルが吸ってくれるので安心ですね。
画像出典元:YOGA WORKS ONLINE STORE
ヨガタオルの機能は他にも。汗で滑ってしまうのを防止したり、手足がヨガマットにペタペタと張り付く不快な感覚を解消できたりします。
以上、ヨガマットの汚れのケアの仕方でした。ぜひこの記事を参考にして、ヨガマットそれぞれに適した洗い方を実践していただけたらと思います!