むくみやぽっこりお腹、ひいては頻尿に至るまで。
女性が直面しやすい体の悩みの根底は、インナーマッスルの弱さにあります。
普段生活しているときには、刺激されづらいインナーマッスル。
実は、トランポリンを使ったエクササイズで効果的に鍛えられるのをご存知ですか。
この記事では、まだ多くの人が聞き慣れないであろうトランポリン・エクササイズの仕組みから、
自宅でできるむくみやぽっこりお腹の解消方法をご紹介します。
目次
トランポリンと聞くと、「ビョーンと上へ弾む動き」や「柔らかいマットで跳ねて遊ぶイメージ」を持つ方が多いのではないでしょうか。
そんなマットが柔らかく高く跳ね上がるタイプのトランポリンは、ジャンプの際に三半規管への刺激が強く、弾んだときに気持ちが悪くなることも多いです。
ですが、最近注目をされているエクササイズ用のトランポリンではそう言ったことはほぼありません。
エクササイズで用いる現代のトランポリンは、マットは硬めに作られており、上に弾むのではなく、マットを下に押し入れる感覚で使われます。
足の裏でマットを押し込みながら、お腹やふくらはぎなどをエクササイズしていきます。
トランポリンをエクササイズに用いるようになったのには理由があります。
それは、トランポリンをエクササイズに用いることで、「常に足場が不安定な場所」に身を置けること。
足場が不安定なため、インナーマッスルを用いてしっかり体を支えないと、マットからいろんな方向に体が飛んでいってしまいます。
そのため、トランポリンの上では、地上で生活している際はほとんど使われない、体のコア、インナーマッスルを無意識のうちに使うことができるんです。
中でも、トランポリン・エクササイズの最大のメリットは「むくみの解消」。
弾むことによって、血液やリンパの循環が良くなりむくみが解消されるという仕組みです。
しかも、部分的なむくみの解消に留まらず、全身のむくみを解消することができます。
実際にトランポリン・エクササイズに取り組まれたお客さまは、
・トランポリン・エクササイズに取り組む前はきつく締めていた腕時計が、エクササイズを終える頃にはゆるく感じる。
・トランポリン・エクササイズ前に履いていたブーツが、エクササイズあとにはゆるく感じる。
・トランポリン・エクササイズ前はぴったりだと思っていたパンツが、1段大きいサイズのように感じる。
などとおっしゃいます。
そもそも、むくみって慢性的になっている人が多く、自覚症状のない人が多いんですね。
私は大丈夫、と思っている方も要注意。
むくんでいるかどうかを見分けるには、
・朝起きたときに顔に線が入っていることがあるか?
・靴下を脱いだ時に足に靴下の跡がついているか?
などを確認してみてください。
むくみが解消されるとことにで、目がよりパッチリと開くようになる、先ほどお伝えしたブーツやパンツを履いたときのスッキリ感などの効果がもたらされますよ。
トランポリン・エクササイズがむくみの解消をもたらすのは、足の裏からふくらはぎにかけて良い刺激を与えていることができるという点が大きいです。
トランポリンの際は、足を使って弾みます。足の中でも「足裏」と「ふくらはぎ」が特にポイントとなります。
1日の大半で靴を履いて過ごす現代人。
そのため、たくさん歩いている人でも足の裏への刺激はかなり少ないものとなっていることが多いです。
実は「足裏」は健康的な体を作る上でとても大切なんですね。
トランポリン・エクササイズでは、足の裏でしっかりと体重を支え、足のつま先を使って弾みます。
この動きにより、日常生活であまり使われることのない足の裏が使えるようになります。
初めは足の裏が痛いと感じる方も多いですが、そのぶん足の裏がちゃんと使え、それに連動してふくらはぎが使えるようになりますよ。
人間の体は全ての部位が繋がっているため、ふくらはぎを円滑に動かすためには、まずは足裏の動きが欠かせないのです。
ふくらはぎは第二の心臓と言われるくらい大切な器官です。
地球上では、当たり前ですが、人間みな重力の影響を受けています。
そのため、下半身に血液がたまり滞りやすくなります。
ふくらはぎは、下半身に溜まった血液をしっかりと上半身へ戻してあげるために大切な器官。
むくみは、血液とリンパの循環が悪くなることにより起こります。
そのため、ふくらはぎの動きをよくすることは血液とリンパの循環をよくし、むくみを解消する上でとても重要なことなんですね。
トランポリン・エクササイズでふくらはぎをたくさん使うとお伝えすると、足が太くなるのではないか?と心配される方もいらっしゃると思います。
たしかに、トランポリン・エクササイズの後は、とっても足が太くなったような感覚に陥ります。
しかし実際は、トランポリン・エクササイズにより、ヒラメ筋と腓腹筋が適度についてくれるため、見た目がものすごく健康的で綺麗な脚になります。
さらには、脚の綺麗さだけでなく、美しく歩けるようになり、階段の昇り降りも静かにできるようになります。
足が太くなるどころか、女性として品のある姿勢や動きが身につくのです。
ふくらはぎを鍛えることは健康的で綺麗な脚を作るためにとても重要ですが、鍛えるときは注意が必要です。
ポイントは自分自身の重心の偏りを把握すること。
例えば、足裏の母指球(足の親指の付け根)に重心が偏っている人は、ふくらはぎの外側の筋肉を多く使っています。
そのままの重心のバランスでトレーニングに取り組んでしまうとふくらはぎの外側の筋肉が余計に鍛えられ脚が太くなってしまいます。
重心の偏りは足の裏を見ることで確認ができます。
あなたは足の裏にタコができたことはありますか?もしくは皮が特に厚くなっている部分はあるでしょうか?
タコができる部分、皮が厚くなる部分に、重心が乗っていることになります。
重心の偏りで多いのは、下記の3つのパターン。
1.足裏の母指球(足の親指の付け根)
2.足裏の小指球(足の小指の付け根)
3.足裏の薬指と中指の間
健康的に足裏が使えていれば、タコや偏った皮の厚みなどはできません。
トレーニングをするにしても、まずはあなたの重心の偏りの傾向を把握すること大切なんです。
重心が偏った状態でのふくらはぎのトレーニングは、綺麗な脚を作る上で誤った鍛え方になりかねません。
そのため、まずは座った状態でトレーニングを行うのが良いでしょう。
1.座った状態で、足裏を地面につけ、つま先から踵までを一直線にします。
2.つま先が外に向いたりうちに向いたりしないように気をつけましょう。
3.脚を腰幅くらいに開きます。
4.膝の真下に足首がくるようにします。
5.そこからかかとを上げましょう。
6.かかとを上下に動かします。
7.このとき、足の裏の母指球(足の親指の付け根)や小指球(足の小指の付け根)に重心が偏らないように気をつけましょう。
上下運動をする際に、下半身に溜まった血液をふくらはぎのポンプで上半身に押し上げるため、最初はちょっと疲れる方もいるかもしれません。
ですが、続けることによって血液とリンパの循環が良くなり、足も細く綺麗になっていきますので、長い目で気楽に取り組んでみてください。
トランポリン・エクササイズは足裏とふくらはぎ以外にも「骨盤底筋」を鍛えるために効果的です。
骨盤底筋とは、体幹の一番下にある内臓などを支えている筋肉のこと。
骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れやぽっこりお腹をが解消することができます。
現代人は足腰をあまり使わない生活をしていることが多く、骨盤底筋が緩んでいる方がほとんどです。
特に女性は、出産時に骨盤底筋がさらに緩み、その緩みが戻らずに出産後に尿漏れとなってしまうことが日本に限らず先進国全体での悩みとなっています。
骨盤底筋は体の奥にあるインナーマッスルのために鍛えるのが難しいですが、トランポリン・エクササイズではトランポリンで弾んでいるだけで骨盤底筋に向かって適度な負荷がかかります。
そのため、女性で尿漏れが見られる人は、トランポリン・エクササイズをすることでエクササイズ時に尿漏れを起こしてしまうこともあります。それくらい、骨盤底筋を鍛えることができるエクササイズなんですね。
トランポリン・エクササイズでは、尿漏れを起こす方も、ナプキンやオムツなどを着用していただきながら骨盤底筋を鍛えていきます。尿が漏れることは恥ずかしいことではありません。
尿漏れは、お薬や病院に頼らなかったとしても骨盤底筋を鍛えることで改善が期待できるのです。
このような説明をすると、産後の尿漏れを防ぐために、出産や妊娠をしてから体作りに励もうと考える方も多いです。
しかし、産後は子育てでかなりの時間を使いますので、私は妊活よりもまず体作りを始められることをおすすめします。
ここまでご紹介したようにトランポリンは、様々な体への良い効果があります。
ですが、足裏の使い方など注意点も多く誤った姿勢で飛ぶと、その飛び方に応じて体が作られてしまいます。
ご自身で取り組まれる際は、自分の姿を鏡で見ていただいき、「膝が内側に入ってないか?」「足裏の重心が偏っていないか?」などに気をつけましょう。
私がスタジオで使っているトランポリンはベリコン(bellicon)というドイツ製のものです。
実際に使ってみて、ベリコン社製のトランポリンは、関節への負担が少なく、跳ねた時の音もうるさくないように感じます。
値段は5〜7万円くらいで少し高いですが、長く使えるトレーニング器具ですので、ご興味をお持ちの方はご検討なさってみてください。
今回ご紹介した、自宅でできるトレーニングだけでも効果はありますので、できるところからトライしみてみてくださいね。