Web制作の会社としてスタートし、そこで培ったITを主軸に、フィットネス動画アプリや、大自然の中で行うヨガをVRで体験出来るサービスを提供するAlfree社。
自宅で過ごす日が多くなってきた昨今、家の中にいながら運動が出来るサービスは世界中で注目されています。
今回は、Alfree社のフィットネス系サービスである「BeneFitness」と「Nature VR Yoga」について詳しくお話を伺っていきたいと思います。
株式会社Alfree 代表取締役秋澤幸太郎
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東京理科大学理工学部卒業。 スズキ株式会社に新卒入社し、ブレーキ制御実験に従事する。2013年株式会社Alfreeを設立。Web制作の請負事業を営業&ディレクターを現在も含め6年以上務め、社員3人から10人へ拡大させる。 クライアントであるヨガ教室の倒産をきっかけに、フィットネスインストラクター支援事業を構想し、VRヨガ、フィットネス動画配信アプリBeneFitenssをリリース。 |
インタビュアー倉本岳
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MYREVO編集長。参加者3000名を超える都内最大級のランニングチーム「Morning Running Club(通称モニラン会)」の代表。フルマラソンの自己ベストは3時間26分。 |
※なお今回のご取材はオンラインで取材をさせていただきました。
―以下、秋澤さん―
バリに行っていなくても、VRゴーグルをかけて音と映像を見てバリの大自然の雰囲気を味わいながらヨガを行うことが出来ます。
私たちが提携しているヨガのインストラクターが、バリ島でヨガのリトリート(都会から離れた地で合宿のようにヨガを集中的に体験し「癒し」や「気づき」を得るヨガ合宿)をやっているのですが、そこに同行させていただき動画を撮影してコンテンツ化しています。
スタジオの閉鎖空間でやるものよりもオープンで、きれいな景色の中でヨガ合宿をする、というイメージです。
リトリートで行われるレッスン時間はだいたい1時間から1時間半なのですが、VRですと長く動画を視聴するのが厳しいと思いますので、15分ほどで切ったり、1時間で切ったりと編集を工夫しています。
―以下、秋澤さん―
300人ほどが入る会場に、前にいる1人のインストラクターを見ながらヨガをやるのですが、その一番前にカメラを置かせていただいて撮影したこともあります。
普段の撮影でも、正面あたりにカメラを置くことが多いため、特等席で映像を見ながらヨガを行うことが出来るのが特徴です。
動画サイトのDMMでVRのコンテンツを配信しているので、気になる方は、ぜひVR動画を視聴してみていただきたいです。
―以下、秋澤さん―
その教室が倒産してしまった時に、クライアント様からヨガインストラクター、スポーツトレーナーは中々経営が苦しいという話を伺ったのが衝撃で、「同じような状況の方がいるかもしれない。そういった方々を支援できないかと?」考えたのが始まりでした。
そこから、誰でもフィットネス動画を販売・配信出来るプラットフォームを作ろうという話が出来て、また、ただの動画ではなくVR動画で配信出来たらもっと臨場感あって付加価値が高いものを提供出来るんじゃないか、と考えるようになりました。
それが2017年頃だったと思います。
―以下、秋澤さん―
BeneFitnessは、インストラクターの方が家やスタジオで撮影した動画を、自由にアップロードして、登録したユーザーがその動画を見る形のプラットホームです。
基本的に会社側で審査はしないため、どなたでも自由に動画がアップロード出来ます。
ちなみに、現在はトレーナーさんの登録者数が約100名、公開レッスンが40本ほどあります。(2020年6月現在)
―以下、秋澤さん―
どういうことかというと、既存のレッスンに通われている方で「家でもやりたい、予習・復習をしたい」と考える方が、リアルレッスンにも行きながら、オプションのような感覚としてオンラインで習うというケースが多いですね。
またスタジオに通うレッスンだと、「週一でレッスンに通うだけじゃ物足りない」「忙しくて2週間、あまり通えなかった」という方がいらっしゃる実情もあり、生徒さんから「レッスンの際にインストラクターの動画を撮りたい」という要望も多いそうなんです。
ただしインストラクターとしては、レッスン動画は貴重なノウハウなので、中には動画を撮られることに気乗りしない方もいらっしゃるみたいで。
そういった背景もあり、オプションのような形で金額をいただきながら既存の生徒さんに動画を配信できた方が良い、という理由でBeneFitnessをご活用くださっている方も多いですね。
―以下、秋澤さん―
ただ、それが実際にお金になっているかというと、また別の話なんですよね。
PRとしてはYouTubeやインスタはとても良いのですが、インストラクターのお金にはすぐはならないですよね。
私たちのアプリは入会者が1人でもいらっしゃるとインストラクターにお金をお支払いできますので、そこで差別化をしています。
また、ユーザー側からすると、様々なフィットネス動画アプリのサービスがあると思うのですが、それらは用意されたインストラクターのレッスンにお金を払っているという形になってると思います。
もちろんそれも素晴らしいことではありますが、私たちはそこではなく、好きなインストラクターのレッスンを習えるので、そこが一番の強みかなと思っています。
―以下、秋澤さん―
また、インストラクターは動画を毎週、もしくは隔週で動画をアップロードする仕組みにした点もこだわりの1つです。最新の動画がアップされると前の動画は見られなくなるんです。
そのため、生徒は最新の動画のみを見ることができるようになっています。
この仕組みがあることで、「入会しているのだから先週の動画が消える前に見なきゃ!」となって皆さん見るようになります。
ここが大きなポイントだと思うのですが、”見ると続く”んですよね。
―以下、秋澤さん―
ただし、見られなくなるといっても動画自体はサーバーには残っていくので、インストラクターがもう1回アップすることも出来ます。
また、今はバックナンバーを別途配信するということも考えています。abemaTVみたいな感じですね。
―以下、秋澤さん―
フィットネスを始めるきっかけは「痩せたい」「モテたい」「きれいになりたい」というのが多いかと思います。
ですが、続けられる人は、インストラクターに会いたい、そのインストラクターに憧れてるなど、インストラクターとの相性をモチベーションにしている方が多いです。
だったら、プログラムは大事だけど、そこだけではなく、私たちとしては「自分の合うインストラクターや好きなインストラクターを選べるようにしてあげる、むしろお勧めしてあげる」ことが出来ればいいなと考えて事業を運営しています。
そうすれば、続かないといわれているフィットネスも続けられる人が増えるんじゃないかなと。私たちの事業を通じで、少しでも多くの方にフィットネスの習慣が生まれたらいいなと思っています。
BeneFinnessやVRヨガが気になった方はこちらから!