皆様は「肋骨女子(ろっこつじょし)」という言葉をご存知でしょうか?
お腹はぽっこりしているのに肋骨が浮き出てしまっている人のことで、最近こうした女性が増えているんです。
こうした肋骨が飛び出している状態は「リブフレア」と呼ばれ、見た目の面からはもちろん、健康的にも改善した方がいい状態になります。
もしかして自分も予備軍かも?そう思ったら、予防、改善したいですよね!
このリブフレアになってしまう原因の一つとして、腹式呼吸ができていない事が挙げられます。
今回は原因とメカニズム、そして腹式呼吸の実施法をお伝えしたいと思います。
姿勢の悪さや筋力不足を改善するドローイン(腹横筋を鍛えるトレーニング)を実施して、完璧なスタイルを目指しましょう!
目次
肋骨女子のようなボディラインの崩れの原因は、呼吸にあります。
人は呼吸をする時、
・横隔膜
・腹横筋
・肋間筋
などの筋肉を使っています。これらの筋肉(呼吸筋)がうまく使えていないと、お腹ぽっこりなのに肋骨が浮き出るということが起きてしまいます。
このように肋骨が飛び出すことを「リブフレア」といいます。
横隔膜とは息を吸うときに縮み、吐く時に伸びる筋肉です。
なので、うまく息を吐けないと横隔膜がずっと縮んで緊張してしまいます。
そうなると、横隔膜が肋骨を押し出してしまい、リブフレアになるのです。
肋間筋についても見ていきましょう。
肋間筋は、外肋間筋と内肋間筋の2種類があります。
外肋間筋とは、息を吸うときにぐっと縮まる筋肉です。反対に内肋間筋は吐く時に働きます。
また、腹横筋はベルトのように内臓を覆うように存在しているインナーマッスル筋肉です。
これもまたしっかり動かせていないと、リブフレア の原因になります。
腹横筋は本来ならば内臓をしっかりおさめて保持してくれるのですが、この筋肉が弱まることで下っ腹が出てきてしまいます。
これらの筋肉を鍛えるためには、正しい呼吸法を身につける必要があります。
胸式呼吸は、胸だけが広がってお腹まで膨らまない呼吸のことをいいます。
浅い呼吸の胸式呼吸は、肩がすくむ形になるため、肩こりの原因にもなります。
胸式呼吸は行うたびに、首が緊張して肩が張ることになってしまうのです。
一方で、腹式呼吸は、しっかりお腹を膨らませながらする呼吸です。
腹式呼吸をすると鼻から吸うときにお腹が膨らみ、口から吐くときにお腹がへこみます。
腹式呼吸がしっかりできていれば、スタイルの崩れを防ぐことができます。
実は、腹式呼吸ができない人が多いのです。
理由は、現代人は姿勢が丸まった状態で作業をするのが多いためです。
家事、勉強、仕事、スマホ・パソコンなど、何でも背中が丸まった状態でしがちですよね。
こうした姿勢では腹式呼吸のための筋肉が使えず、普段から必然的に胸式呼吸になってしまっているのです。
また、仕事などで緊張状態が続いている人は、胸式呼吸になりやすい可能性があります。
人から怒られたり、ストレスを感じたりすると呼吸が浅くなりますよね。この時にしている浅い呼吸は胸式呼吸です。
仕事での緊張が続いたり、ストレスフルな状態が続いたりすると、胸式呼吸をするのが当たり前になってしまうのです。
リブフレアが起きている人は、腹式呼吸をしようとしてもうまくできません。
普段から、お腹を動かす筋肉が使えていないためです。そこで、腹式呼吸ができるかチェックしてみましょう。
やり方は簡単。
肋骨の下あたりに両手をあて、軽く押さえながら呼吸をしてみてください。
腹式呼吸ができていれば、息を吸う時にお腹が横に広がって、吐く時に元の位置に戻っていくのを感じられるはず。
この時、まったく動いている感じがしないという人は、胸式呼吸になっている可能性があります。
「吸う」「吐く」という呼吸の動作のうち、ます最初に大切にしてほしいのが「吐く」方です。
自分が胸式呼吸になっていることに気づいたら、息を思い切り吸って、苦しいと感じるくらいまで吐き続けてみてください。
空気を押し出して吐き切るイメージで行い、両手でお腹の動きを押さえ込んだり、背中を丸めたりしてもいいと思います。
吐ききったら、今度は鼻から息を吸い込みます。お腹に手を当てて風船が膨らむようなイメージを持ちながらおこなってもいいですね。
これを繰り返していくと、だんだんと腹式呼吸ができるようになっていきます。
例えば会社で怒られたり焦ったり、ストレスを感じて胸式呼吸になっていることを感じたら、意識的にこの腹式呼吸を行ってみましょう。
腹式呼吸で深い呼吸をすることで、精神を安定させる効果も期待できるため、ストレスを感じた時などに行えば早く平静を取り戻すことができます。
最後に、腹式呼吸を行えるようになる為のトレーニング「ドローイン」をご紹介します。
腹横筋を収縮させるトレーニングです。
<ドローインの手順>
①仰向けになり、鼻から息を吸う
②口からふーっと息を吐きながら、お腹を思い切りへこませる。
①と②を繰り返していきます。自分のお腹と背中がくっつくようなイメージで行ってください。
これを10回2〜3セット行うだけで、肋骨が浮きお腹はぽっこりといった状態から、目に見えた変化が出てきますよ。
横隔膜や、腹横筋、肋間筋といった筋肉を使えていないことで、肋骨が浮き出る、お腹ぽっこり出てしまうなどの様々な弊害があります。
こうした方が美しいスタイルを取り戻すには、腹式呼吸をできるようになることが重要です。
ぜひドローインや腹式呼吸を取り入れて、スタイルキープに役立ててくださいね!