今回は、トキノサイクリングフィットネスを経営するトキノカンパニー代表取締役の時野谷光弘さんに取材を行いました。
日本初のサイクリングジムとロードバイクショップの併設店の魅力に迫りたいと思います!
トキノカンパニー代表取締役種時野谷光弘
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大学卒業後、大手フィットネスクラブに入社。インストラクターや海外勤務などを経て、プログラム作成、エリア統括ディレクター、マーケティング部門などを経験。24年在籍した後に起業。サイクリングジムとショップをマッチングした専門型フィットネスクラブを運営。 |
目次
(店内の様子 ※アクセス:東京都杉並区、荻窪駅徒歩6分。)
―以下、時野谷さんー
2012年あたりから、海外では専門店という形のブティック型スタジオが流行り始めていました。
海外の流行を参考に、日本でもサイクリングに特化した専門店を行いたいと考え、サイクリングジム、そしてそれに併設したロードバイクショップを始めました。
―以下、時野谷さんー
加えて、トレーニングだけでなく物販を行うことで、バリューチェーンを生み出すことができます。単に自転車を売るのではなく、「自転車の生活」を売りたいと考えるなら、必然的な組み合わせだと思います。
サイクリングを軸にした価値をチェーンでつなげていく。インドアとアウトドアの融合を可能にした専門店型スポーツクラブという新しいジャンル創造したいと思いから、このジムを立ち上げました。
―以下、時野谷さんー
私は1996年にアメリカに渡ったのですが、その時すでにアメリカではインドアサイクリングが導入されていました。それも導入されていただけではなく、ブームになっていたという現況でした。
当時の日本はまだエアロビクスブームで、レオタードを着て、スタジオの中には女性がほぼ9割という状態だったのですが、アメリカでは、インドアサイクリングをこぐために、スタジオの中には男性・女性、大体半々ぐらい。
さらに、彼らは朝から晩までずっとインドアサイクリングを行っていました。
エアロビクスだと、膝や足首といった関節各所に、体重に応じて大きな負担がかかってしまうのですが、自転車をこぐという動作はノーインパクトなので、老若男女、レベル差を問わずトレーニングに参加していました。
私は、アスリートからお年寄りまでが一緒にレッスン行っていたことに衝撃を受けて、実際に日本人初のインストラクターのライセンスを現地で取得し、日本に帰ってきました。
―以下、時野谷さんー
私たちは、サイレントフィットネスという方式で商標登録を致しました。
専用のヘッドフォンを装着し、高音質の音楽、そしてインストラクターの指導を聞きながら自分だけの空間でトレーニングをしてもらいます。
―以下、時野谷さんー
当時のレッスンは倉庫を改装した空間で行われていました。なので、大きな音は反響してしまい周囲にはうるさく、参加者には音楽もインストラクションもまったく聞こえない環境となってしまう状況でした。
しかし、ヘッドフォンを装着する仕様で行うことで、これらの問題をすべて解消する環境が形成されていました。周囲の雑音も気にならず、インストラクターの声もはっきり聞くことができるのです。さらに利点として集中力が格段に向上します。
驚いたことに、激しいレッスンの後ろ側で、皆さんがコーヒーを飲んで談笑している姿やくつろいでいる姿が、ものすごく斬新で、印象的でした。これは絶対、いつか自分が起業したときにはやってみたいと思ったきっかけとなりました。
―以下、時野谷さんー
まずあげられるのは、もちろんダイエット効果です。ダイエット効果に関しては、大体ワンレッスン700から800キロカロリーを消費します。
60分以上のレッスンになると、1000キロカロリーを超えるほどのダイエット効果があります。
加えてデトックス効果もあります。
サイクリングフィットネスは血液の中の水分が入れ替わるぐらい汗をかいて、同時に同程度の水分を補給します。これにより、すぐにむくみをとることができます。
そしてペダルを漕ぐことで、腸が大きく動くので、便秘の解消にもつながります。
さらにはストレス解消効果もあります。思い切りペダルを回すことによって気分がすっきりするんですよ。
―以下、時野谷さんー
元々ダンスインストラクターやヨガインストラクターをやっていた方のセカンドキャリアとして、サイクリング指導を行っている方が多いです。
なので、インストラクターになるまでに全8回の養成期間を用意しています。
初めの4回は、適正チェックになります。あとの4回目はチェックテストとなり、ここからプロ意識を持ち始めるので、一気に実力が伸びていきます。
この養成コースの中で、プロのインストラクターに仕上げていくのですが、指導ではその人の今までのスポーツ歴とか、性格とか、リズム感とか、そういうものを活かしたうえでのプロデュースをしていくとことを重視しています。
当然、主婦のインストラクターたちも何人もいますし、ヨガインストラクターがここのところは多いという印象がありますね。
―以下、時野谷さんー
ほとんどのパーソナルトレーニングジムでは、栄養管理と筋力トレーニングがメインとなり、そこには有酸素運動がほとんど入らないと思います。
ですが、うちでは、サイクリングフィットネスという有酸素運動を活用しながら、付属してパーソナルトレーニングを行っていきます。
パーソナルトレーニングを行うことによって、有酸素運動の必要性や目的、習慣を見つけたり、ボディラインを作ったり、体の機能調節等を行います。
グループエクササイズだけでは補えないところを、パーソナルトレーニングで補っていくイメージです。
また、オリジナルのサイクリングパーソナルも好評です。ロードバイクショップで自転車を販売しているので、自転車を買われる皆さんの「ギアの変速の仕方が分からない」とか「どうしたら、もっと楽にこげるの」といった疑問を、サイクリングパーソナルの中で専門のトレーナーが解消していきます。
このように自転車の扱い方も全部学べるということも、パーソナルトレーニングの一環で提案できるのも当店の新たなサービスの一つです。
―以下、時野谷さんー
今、大型のスポーツクラブでは、平均年齢が50歳後半になってきていて、女性よりも男性の利用者が上回っているという状態です。
では、女性たちはどこ行っているかというと、ホットヨガスタジオのようなところでエクササイズを受けることが多く見受けられます。
ということは、多くの女性がアクティブに運動して、汗をかいて、ストレスを発散できるようなプログラムというものは、まだ少ないということなのではないしょうか。
そういうところを僕らがしっかりと担っていきたいと思っております。
また、現在はサイクリングに特化したビジネスモデルなので、これから先は、様々な物販事業も含めて、スポーツの総合商社というものを目指していきたいと考えています。
フィットネスクラブだけではなく、物販事業との架け橋となる仕組みを構築させて、それらがうまくチェーンでつながっていくようなフィットネスライフの展開を目指していきたいと考えます。
―以下、時野谷さんー
しかし、僕らがとっている様々な対策というのは、これからのフィットネス業界において必要不可欠なサービスの提案として、すごく参考になると考えています。
例えば先ほど紹介したヘッドホンを用いた「サイレントフィットネス®」というシステムは、音の問題を解決することで、施設内をオープンスタジオのように使用でき、遊休スペースの有効活用が可能になる上、個々が見えない壁をつくることで新しいソーシャルディスタンスの保ち方が創造できます。
また、イヤーパッドの脱着が可能なので、洗濯して繰り返し使用できます。これにより常に清潔な状態でご利用いただけるのです。
今回の「密」解消を目的に我々は施設内のスタジオ防音壁を全部取っ払いました。これにより、オープンスペースができて換気性や解放感が生まれました。
このご時世、オープンスペースをお客様は好み、安心感というサービスを支持してくれます。しかし、そこで発生するのが、騒音の問題です。
このヘッドホンを使用した「サイレントフィットネス®」はこれらのすべての問題を解決してくれます。
将来的に、サイレントフィットネスというものが、フィットネスクラブの新たなサービスの形に変わっていくと僕らは考えています。
これからも、新しいフィットネスクラブの在り方をトキノサイクリングフィットネスから表現していきたいです。
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