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ストレートネックを改善して美姿勢に!理学療法士が原因と予防法を解説!

井上 瑞穂
当サイトの監修・執筆者

「ストレートネック」という言葉をご存知でしょうか?

顔が肩よりも前に出てしまう状態で、スマホやパソコンを使う機会が多くなったことで、こうした方がとても増えているんです。

美姿勢を作る観点からはもちろん、健康的にも改善をした方が良い状態です。

もしも心当たりがおありなら、ぜひ今回ご紹介する内容を参考にしてみてください。

ストレートネックになってしまう原因とメカニズム、予防法についてお伝えしていきます。

ストレッチのやり方もご紹介するので、ぜひ取り組んで美姿勢を手に入れましょう!

ストレートネックは頚椎のトラブル

ストレートネックの図

ストレートネックとは、頚椎(けいつい)の生理的前弯(ぜんわん)がなくなった状態です。

噛み砕いていうと、肩の位置よりも顎が前に出てしまっているという状態です。

人間の正しい姿勢は背骨がS字になっている状態なのですが、ストレートネックの方は、この”S”の一番上の部分が潰れてしまっています

ストレートネックのままでいると、肩こりや首の痛み、ひどくなると手の痺れなどにつながっていきます。

ストレートネックになってしまう仕組み

効率の良い姿勢とは、骨格で姿勢を維持できている状態です。

こうした骨のアライメントが崩れてしまうと、その分だけ筋肉で支えるしかなくなります

筋肉で支えるしかないと、色々なところに痛みが出てきてしまうのです。この状態が「不良姿勢」です。

顔が前に出てしまい、その頭の重みを支えるのに筋肉が過剰に力を使ってブレーキをかけている状態です。

ストレートネックは、首が凝ったり、肩が凝ったりといった症状に現れてきます。

ストレートネックによって引き起こされる神経症状

背中を気にする女性

他の筋肉で支えられているから大丈夫というわけではなく、骨や神経にまで問題は及びます。

私たちは自然と下を向かないように顔を前に向けようとしますが、頭は前に出ているのに顔は正面を向こうとするため、顎が前に出てきてしまうのです。

すると、骨が正しい位置にないため、頚椎の部分の首の骨がぶつかって、頚椎症(けいついしょう)や、頸髄症(けいずいしょうといった症状が出てきます。

 

首周囲の筋肉が硬くなると、脳への血管が圧迫され脳が虚血状態となります。
すると頭痛がしたり、ひどくなると吐き気へと繋がります。


首の筋肉は首の上の方へ付着するため後頭部を圧迫し自律神経症状も出やすくなります。

具体的な自律神経症状は、

・体温調節機能が乱れる(暖かい環境で寒い、寒いのに身体が火照っている、冷や汗をかく等)

・なんとなく息苦しい

・肩こりや首こり

・肩甲骨周囲や背中の痛み

・頭痛

・抑鬱症状などがあります。

ストレートネックがひどくなったらプロに相談

首を抑える女性

首周りの筋肉は頚椎という首の骨に付着しています。

首の筋肉が硬いと首の骨自体を間違った位置へ引っ張り、悪い骨格を作ってしまいます。

悪い骨格が持続すると脊椎の中を通っている神経を圧迫し、脊髄症(せきずいしょう)へつながります

具体的な首の脊髄症状は、

・手が痺れる(肩や腕なども含めて)

・力が入りにくい

・手が冷たい感じがする

などがあります。

この様な症状がある場合は一度整形外科の受診をお勧めします

ストレートネックは悪化すると恐ろしい疾患へとつながっていきますので、ぜひ改善していただきたいと思います。

ストレートネックを予防するストレッチ

横を向く男性

まずは自分で、セルフチェック法を行なってみて、「いま首が前に出ていないか」と意識づけするのが大切です。

タイマーをかけるなどして、定期的に自分で顎を引いてあげるだけでもストレッチになります。

ただ、「顎を引く」というと、顎だけ指で押して、頭が前に傾いてしまう状態になってしまう人がいます。

そうではなく、顔全体を後ろに引くようにしてください。

 

顔全体を後ろに引くイメージを持つコツがあります。

仰向けに寝っ転がった時に、上から天井が迫ってきたところを想像してみてください。

顎だけを引いてしまうと、おでこが前に出てしまうのでぶつかってしまいますよね。

天井を避けようと思うと、顔全体を後ろに引く必要がありますよね。

これが「顎を引く」状態であり、ストレッチ法になります。

 

このストレッチをどのくらいの頻度でやればいいのか?というご質問を頂くことがあります。

専門家の方などは「2時間に一回ストレッチ」をしなさい、とおっしゃいます。

ただ、実際にこの頻度でストレッチをするのがいいということではなく、「そのくらい1日のうちに何度も気をつけておかないといけないよ」という意味ですね。

1日のうち、自分はこのタイミングで行う、とあらかじめルールを決めておいて、ストレッチを行いましょう

ストレートネックの原因ととなる生活習慣

首を抑える女性

同じ姿勢でい続けることがストレートネックの主な原因になっています。

具体的にどんな姿勢がよくないかというと、下を向いている姿勢ですね。

スマホやパソコンを見る事の多い方は注意が必要です。

ほとんど全ての座位動作、例えば頬杖をついたりすることも、首が前に出てしまっている状態です。

 

ケータイの位置を高くして持ってみたり、デスクの高さを調整してみたり、といったものが対策として考えられます。

ストレートネックを改善して美姿勢になろう

美姿勢を作るという観点ではストレートネックは、顔の位置が前に出てしまうため、よくありません。

また、生活をより効率的にするためにも、ストレートネックは予防していった方がいいでしょう。

顎を引くストレッチは簡単に行うことができるので、電車の中や、トイレに立った時、仕事中のスキマ時間などにぜひ取り組んでみてくださいね

 

以上、「ストレートネックを改善して美姿勢に!原因と予防法を解説!」でした!

この記事を書いた人
井上 瑞穂
理学療法士・パーソナルトレーナー

MYREVOはパーソナルトレーニングジム、ヨガスタジオ、
ストレッチ、ダイエット、ランニングに関する
プロ集団が著者・監修を担当

パーソナルトレーナー

山本耕一郎

パーソナルトレーナー

斎藤裕香

パーソナルトレーナー

松浦晴輝

パーソナルトレーナー

YOKO

フィジーカー

栗原強太

ストレッチトレーナー

福原 壮顕

ヨガインストラクター

斉藤玲奈

管理栄養士

佐藤樹里

プロランニングコーチ

大角重人

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