立ち仕事が多い職業の方、ヒールや革靴を履いて毎日お仕事を頑張っている皆さま。
「今日は歩き疲れたな~。」「足首がパンパンだな。」
と足の疲労感を感じた時、皆さんはふくらはぎや太もも、お尻をストレッチしたりマッサージしたりしていませんか?
実は、足の疲労感を感じた時に1番メンテナンスが必要なのは「足の裏」なのです。
「足の裏のメンテナンス」は足の疲労感のみならず、肩こりや腰痛のような体の不具合にも効果があると言われています。
また、足の裏のメンテナンスを怠ることで体の不具合を引き起こす事があるとも言われています。
足の裏をストレッチしたことがある人はどれだけいるでしょうか?
足の裏は人を支える基礎です。人は二足歩行なので足の裏で支えています。
また温泉や銭湯に行くと足の裏に肝臓や腸などの内臓が書かれた足つぼがありますよね?
これを見て分かる通り足の裏は体の内臓にも影響するほど需要な場所なのです。
いくら寝ても疲れが取れない人、足がむくみやすい人、冷え性な人、腰や肩の慢性的な痛みを抱えている人は足の裏をメンテナンスしてあげることで改善させるかもしれません。
それでは、なぜ足の裏が1番重要なのでしょうか。
今日は足の裏の大切さについてお話ししたいと思います。
目次
足の裏は、踵・母指球(親指)・小指球(小指)の3点で支えています。この3点のうち一番体重が乗っているのは踵です。
その次に母指球・小指球の順に体重は分散しています。
幼い頃からの足癖(足を組む)や、立ち方、重心の取り方によって体重のかけ方が歪んでしまいます。
そのため外側重心であったり、内側重心であったり、靴底や外側が減りやすい方、内側が減りやすい方、様々います。
自分の靴の裏をチェックして見ましょう。すり減りかたに偏りはありませんか?
靴底の内側がすり減りやすい人は重心が内側に乗りやすく扁平足の人に多いです。
このタイプの人は外反母趾になりやすく痛みが出てきてしまう可能性があります。
逆に靴底の外側がすり減りやすい人は重心が外側に乗りやすく、O脚の人や過去にバスケやサッカーなど激しい動きをしていた人に多いです。
このタイプの人はお尻や脚の外側が張りやすい、またランナーなら膝の外側が痛くなるランナー膝と呼ばれる状態になってしまう可能性があります。
女性であれば太ももの外側の張りが気になる・足首が太くなる・すねがパンパンになるというのも全て足の裏の使い方が原因になっている可能性があります。
日本人の女性は欧米人に比べ「足が短く太い」を言われていますが、足のつき方、重心の位置は外側重心であれば、必然的に足の外側が筋肉を使ってしまうので太ももが太くなってしまう原因となるのです。
人は二足歩行なので、足の裏は常に地面についています。
つまり人の体を支えているのが、足の裏です。
そして「歩く・走る・立つ」動作が基本となる人間は、体の中で一番足の裏を使っていることになります。
なぜそんなに足の裏が大切なのかと言うと、足の裏というのはただ単に体を支えるだけではなく、身体全体にも影響しているのは東洋医学の視点からもわかります。
温泉や銭湯に行くと足つぼがありますよね。肝臓であったり腎臓であったり様々な臓器の絵が書いてあると思います。
それに乗ると激痛が走る方もいると思いますが、足の裏というのはこれから見てわかるように全身の臓器との関連もあります。
これは足の裏の歪みが原因で臓器に影響がある場合と、臓器の不調が原因で足の裏に痛みが起こる場合の両方があります。
それだけ足の裏というのはすごく重要なところです。
サラリーマンは硬い革靴を毎日履いたり、OLであればヒールを履くことによって、足には疲労が溜まっていきます。
それに加えて、歩きスマホや、肩掛けのカバン、移動中の電車では吊り革を片手で持つ、無意識のうちに姿勢が歪み足の裏にかける体重が偏っている方が多いと思います。
それが足がむくむ原因であったり、足の裏が突然つる、または足の疲れが全然取れなくなることにも影響していきます。
そのため、足の裏というのはメンテナンスをして疲労をリセットしてあげなければいけません。
一番簡単なメンテナンス方法はテニスボールをつかうアーチロール。
アーチロールとは、テニスボールを足の裏で文足の裏で転がすことで足の裏の筋肉をほぐす方法です。
テニスボールの刺激が足りないという方はゴルフボールでも構いません。
このアーチロールを行うことで足の裏の筋肉をほぐすことができ、べったりと足を地面につけることができます。
このメンテナンス方法はサッカーやアメリカンフットボールなどのスポーツ現場や大手フィットネスクラブの足の裏のメンテナンスメニューで紹介されているほどポピュラーなものになります。
①まずテニスボールに足を乗せ、かかとからつま先の方向にゆっくりと踏みながら動かしていき一番痛いところで止めます。
②痛いポイントで足の指をグーパーグーパーの順に動かします。足の裏の筋肉を動かしリリース(剥がすこと)していくのです。
③10回ほどグーパーグーパーし、痛みが和らいだらまた位置を変え、それを繰り返していきます。
①~③を終えて、地面に立つと足の裏がべったりとつく感覚を感じることでしょう。
これが「地球に向かって真っ直ぐに立つ」正しい足の使い方です
①足の裏のストレッチは指を立てたまま正座になります。
②そのままかかとに体重を乗せるせます。足の裏にストレッチ感を感じてください。
③その状態で右足左足の順に体重を乗せます。交互に伸ばしていきましょう。
足の裏の筋肉というのは実は体の全体に影響を及ぼします。足の裏の影響で腰痛になったり肩こりがひどい方がいるのですが、
実は足の裏からかかと→ふくらはぎ→ももの裏→お尻→背中→おでこの順にひとつの組織で繋がっています。
これは体は筋肉や筋膜などの組織ですべて繋がっているという考えになります。
前屈姿勢で手が地面に届かないぐらい硬い人も、足の裏をマッサージするだけで地面に手をつけるようになる人もいます。
足の裏の筋肉の硬さの影響でふくらはぎももの裏やお尻の筋肉が硬くなっている人もいます。
足の裏をメンテナンスすることによって足の指が使いやすくなります。
そうすることでランナーやサッカー・バスケのように走る競技の選手の人たちは効率よく足を使うことができるようになります。
足の裏というのは一番地面に近いところであるので重力の影響を受けやすいです。そのため老廃物が末端に溜まりやすくなります。
足の裏足の裏の筋肉が硬いとその老廃物の除去がスムーズに行えないため足がむくみやすい、硬い、疲労がたまりやすくなります。
足の裏のストレッチやマッサージをすることによって疲労物質の除去を促し疲労回復にも効果があります。
皆さんも足の裏のメンテナンスをすることによって、日常生活の質を向上させましょう。