若い頃に運動をしていた影響なのか、ふくらはぎが太くてどうにもできないという人もいますよね。
「筋肉なんだから太くでもいいでしょ。」とは中々思えないものですよね。
ふくらはぎの筋肉太りは、上手にトレーニングしていくことで解消することが可能です。
そこでこの記事では、ふくらはぎの筋肉太りにお悩みの方へ向けて、筋肉太りが原因や解消のためのトレーニング方法を解説します。
パーソナルトレーナー斎藤 裕香
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元ライザップのトレーナーであり、現在は表参道 plat-gym所属のパーソナルトレーナー。自身の経験を元に、男女問わずしっかり食べて生涯リバウンドしない、健康的な体をサポートしている。 |
目次
ふくらはぎが太い理由には、一時的にむくみが起こっていて太く見えてしまっていたり、生まれつきの筋肉のつき方によって太く見えることがあります。
また、筋肉や脂肪のつきすぎでふくらはぎが太くなっている場合もあります。
学生時代など以前にふくらはぎが太くなるくらいの運動をしていた経験があるという人は、筋肉でふくらはぎが太いと思っている人も多くいますが、実は筋肉が既に脂肪へ変わってしまっているケースも珍しくありません。
ふくらはぎが太い理由が、筋肉なのかそれとも脂肪なのかを見分ける方法についてお伝えしていきます。
まずは、ふくらはぎが脂肪太りしているかどうかを見極める方法をご紹介します。
ふくらはぎが太い理由が脂肪太りだとわかったら、こちらの記事で対策をご紹介していきます。
脂肪太りでない場合は、ふくらはぎの筋肉太りである可能性が高いです。
ふくらはぎに筋肉がつくようなことはできるだけ避けるようにしましょう。
ただし、「運動をしなければ大丈夫でしょ。」と楽観視をしてはいけません。
運動量を減らせば良いというものではないんです。
筋肉はあっという間に脂肪へと変化し、ふくらはぎが細くなることはありません。なぜ筋肉太りになってしまったのかの原因をしっかり理解することと、今からできる対策方法を積極的に実践していくことが大切です。
ここからは、ふくらはぎが筋肉太りする原因を見ていきましょう。
ふくらはぎに筋肉がつく原因とその対策方法をしっかり理解していきましょう!
普段、当たり前のように歩く、立つ、座るなどの動作をしていると思いますが、その当たり前の動作がふくらはぎの筋肉太りの原因となっている可能性が高いです。
特に猫背の人や、座る時に足を組む姿勢をとる人は要注意。
重心がどちらかに傾いてしまっていたり、足の裏の外側に体重がかかりすぎると、過剰にふくらはぎの筋肉を使う原因となり、筋肉太りを起こしてしまいます。
私たちは、歩いたり走ったりする際に、足だけを使うわけではありません。
足の付け根の股関節の可動域によって、足を動かす歩幅が決まり歩くことができるのです。
股関節が硬く可動域が狭いと、必然的に歩幅が狭くなってしまいます。
そうするとふくらはぎなど膝から下の部分の筋肉を使って、地面を蹴るような歩き方になってしまいます。
まれに、ふくらはぎを細くするためにウォーキングやランニングを行っているけれど、ふくらはぎが細くならないという方がいらっしゃいます。
そういった方は、股関節が硬くウォーキングやランニングのたびにふくらはぎで地面を蹴り、逆にふくらはぎの筋肉を鍛えることになってしまっているかもしれません。
足裏は、普段私たちの体全体を支えるとても大切な部分です。
足裏が硬いと足裏全体で体を支えることができなくなり重心のバランスが悪くなり、体を支えるために足全体の筋肉を使ってしまいます。
重心のバランスの悪さを補おうとして、無理にふくらはぎを使うこととなり、トレーニングをしていなくても自然にふくらはぎに筋肉がついてしまうのです。
運動をしていないのにふくらはぎに筋肉がついてしまう方は、足裏を柔らかくするマッサージやストレッチを行なうことが大切です。
ふくらはぎの筋肉太りを解消するためには、まずは歩き方を見直すことが大切です。
股関節と足全体をバランスよく使った歩き方を意識するだけでも、ふくらはぎに余計な筋肉をつけることがなくなります。
この歩き方に慣れるまでに時間はかかると思いますが、意識して歩くことでふくらはぎの筋肉太りは確実に改善されていくと思います。
根気よく正しい歩き方を身につけていきましょう!
ふくらはぎの筋肉太りを解消するためには、カチカチになっている筋肉を柔らかくほぐすマッサージを実践してみましょう。
凝り固まってしまった筋肉をマッサージで柔らかくすることでふくらはぎは格段に細くなっていきます。
モデルの西内まりあさんが実践して、筋肉太りとなっていたふくらはぎを改善させたと評判になっているマッサージ方法です。
ふくらはぎに筋肉がしっかりついているほど最初は痛いと感じるかもしれません。
しかし、回数を重ねるごとに気持ちいいと感じるようになりますので習慣にしてみましょう。
<参考動画>
ふくらはぎ側とすね側の両方をゆっくり痛いなと感じるくらいの力加減で行ないましょう。
お風呂あがりに行なうのがおすすめです。
ふくらはぎの周辺を手で押しながらさすっていく簡単なマッサージです。
<参考動画>
特に、最後に行なう膝の裏側を押す動作は、膝から下のリンパを流すのにとても重要なのでしっかり行なうようにしましょう。
ふくらはぎの筋肉太りを解消させるためには、ふくらはぎの筋肉の使いすぎを防ぐために、股関節や足裏の柔軟性が重要です。
そこで股関節を柔軟にしたり、足裏をケアするストレッチ方法をお伝えします!
横になりながら股関節を柔軟にさせることのできるストレッチ方法です。
覚えてしまえば、ベッドに入った眠る前や、朝起きてからサッとできるので、時間をとらずに手軽に行えます!
<参考動画>
左足も同じように行っていきましょう。股関節の筋肉を伸ばしているという意識を持ってゆっくり丁寧に行なうようにしましょう。
股関節とその周辺からふくらはぎの筋肉までを柔軟にさせるストレッチです。
短時間で簡単に下半身の筋肉に効かせる効果のあるストレッチなので、毎日習慣にして行なうことをおすすめします。
<参考動画>
上体を動かすときは、膝の向きを変えないことを意識することと、体の軸を意識することが大切です。
立ち仕事の人や歩く機会が多く、足裏を酷使しているという人は習慣にしたいエクササイズです。
簡単なストレッチ方法ではあるものの、足裏の疲れをとることができるので、1日の終わりに行ってみましょう。
<参考動画>
毎日、20回〜50回程度行なうようにしましょう。
足とタオルの位置は、膝が曲がった状態にならないように少し遠くに置くようにします。そうすることで、ふくらはぎの筋肉を過剰に使うことを予防することができます!
テニスボールを使って行なうとても簡単なストレッチ方法です。
テニスボール以外にもゴルフボールなど、足裏で転がすことのできるちょっと固めのボールなら代用が可能です。
<参考動画>
力の入れ具合は、ちょっと痛いけど気持ちがいいと感じるくらいがちょうど良いです。
ふくらはぎの筋肉太りを解消するのに良いと言われているのが「筋膜リリース」という筋膜を柔らかくする方法です。
筋膜リリースは、筋肉を包む膜である筋膜がくっついたり、絡まることがないようにするための方法のことを言います。
ふくらはぎの筋肉太りの原因のひとつとも言える筋膜を柔軟にする「筋膜リリース」をいくつか紹介していきます。
テニスボールを使ってふくらはぎから足の裏までに張り付いている筋膜を簡単にや若くして剥がす方法です。
テニスボールくらのサイズが一番扱いやすいので、用意して試してみましょう。
この動作を繰り返すだけです。自分で足や手を動かすものとは違い、ボールに加わる圧によって筋膜を柔らかく癒着しているものを剥がす効果が現れます。
足を組む姿勢で、ふくらはぎに刺激を加えるというとてもシンプルな筋膜リリースです。
デスクワークの途中や移動中にも行なうことができるので、気がついたタイミングで意識して行なうようにしましょう。
組んでいる足を変えて同じように行っていきましょう!
姿勢の悪さは、ふくらはぎに余計な筋肉をつける原因となってしまいます。
そこで正しい姿勢を維持するために必要な骨盤を整えて、正しい位置に保つことが重要となります。
骨盤の位置を整える効果がある、ヨガのポーズをお伝えします。
ジャーヌ・シールシャアーサナは、頭を膝につけるポーズです。
ヨガが初めてでも簡単にできるポーズなので、まずは自分がキレイにポーズを取れるギリギリの位置から行っていきましょう。
反対側も同じように行っていきましょう。
前屈する時の姿勢は、前により深く前屈できれば良いというのではなく背筋をまっすぐに伸ばし、伸ばしている足も伸びていることが重要です。
ジャーヌ・シールシャアーサナに、ねじりを加えたヨガのポーズは、骨盤の位置を整えながらふくらはぎにも良い影響を与えるポーズです。
この姿勢を左右で繰り返します。背筋はピンと伸ばし、呼吸の通りがよくなるようにしっかり胸を開くイメージで行なうようにしましょう。
この記事では、何をしてもふくらはぎを細くすることができない人へ向けて、ふくらはぎの筋肉太りの解消法をお伝えしました。
なぜふくらはぎに筋肉がつく理由を理解した上で対策を行なう方が、より早くふくらはぎの筋肉太りを解消させることに繋がっていきます。
筋肉太りだからもう細くなるのは無理と諦めずに、少しずつで筋肉太りを解消できる生活習慣とマッサージ、ストレッチを取り入れてみましょう!