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市民ランナーが健康的に走り続けるためには?JRTA(日本ランニングトレーナー協会)インタビュー

MYREVO編集部
当サイトの監修・執筆者

今やランニング人口は1000万人とも言われますが、多く人がランニングを楽しんでいる一方で、足首や膝の痛みなど怪我に流されている市民ランナーは後をたちません。

 

そこで今回は、日本ランニングトレーナー協会(JRTA=JAPAN RUNNING TRAINERS ASSOCIATION)の代表を務める三浦さんに、市民ランナーに怪我をしないために気をつけてほしいことを伺ってきました。

 

もともとヨガやピラティスなどのレッスンに加えてランステの機能が付いたフィットネススタジオの店長をされていた三浦さん。

 

市民ランナーと関わる中で、フルマラソンのタイムを向上させることよりも、痛みや怪我など体の違和感に対しての悩みを持ったランナーが多いことに気づかれたそうです。

 

そんな三浦さんの考えるランニングで怪我をしないために大切なこととはどのようなことなのでしょうか。オンライン取材をさせていただきました。

三浦さんアイコン
日本ランニングトレーナー協会 三浦直樹
スポーツトレーナー パーソナルランニングトレーニングサポート「ROUGH」 | 代表 スポーツ整体サロン「FITTYボディメンテナンス」 | 代表。ReebokONEアンバサダートレーナー(ランニングカテゴリー) (2014~2020) ・TBS番組JALホノルルマラソンの専属帯同トレーナー 2017年 浅田真央(元フィギュアスケート選手) 2018年 西野朗(元サッカー日本代表監督)など。2015年にJRTAを設立。
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インタビュアー倉本岳
MYREVO編集長。参加者3000名を超える都内最大級のランニングチーム「Morning Running Club(通称モニラン会)」の代表。フルマラソンの自己ベストは3時間26分。

市民ランナーが怪我をしやすい現実

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ほとんどの市民ランナーが膝や足裏の痛みなど何かしらの怪我に悩まされたことがあると思います。三浦さんがお考えになる怪我の理由とはどのようなものでしょうか?
三浦さんアイコン
そもそも、ランニングは生涯スポーツですので、怪我をしてしまっては意味がありません。しかし、ランニングは誰でもできるという手軽さゆえに、正しい知識を持たずにランニングを始めてしまう方が多いです。
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確かに、言われてみるとそうですね。野球やテニスなどは素振りなどから入るのに、ランニングでは、フォームを固めてから走ろうなんて方はまずいませんね(笑)
三浦さんアイコン
そうなんです。ランニング初心者の方は本質的なこと、例えば着地するときの足の動かし方や重心・視線の置き方、関節の動かし方を学ぶところから本来はスタートすべきなんです。

―以下、三浦さん―

 

こういった本質的な部分をおろそかにしたまま、ランニングを続けることで体に負担が蓄積されて怪我をされる方が多いです。

 

また、一般的なランニングサークルやランニングチームでは、元選手など長期に渡ってランニングを競技としてやってきた方が先頭に立ってご指導されている場合が多いと思います。

 

ここにも気をつけるべきことがあると思っていて、健康作りとしてのランニングと、競技ベースのランニングでは専門的な知識のギャップがあると感じます。

 

もちろん、ランニングの基本はランニング初心者の方にもアスリートの方にも共通しています。

 

ですが、競技経験者の方は基礎がしっかりと固まっているのに対して、市民ランナーの方は我流で走ってこられた方が多いので、ランニングの基礎が固まっていない方が大半です。

 

競技経験者の方も、指導の点ではプロではないので、つい自分が現役時代に取り組んできたトレーニングの中で気に入っているメニューを市民ランナーの方にも提供しがちです。

 

基礎が伴わない市民ランナーの方が、そういったトレーニングをして怪我をされるケースも多いですね。

ランナーの怪我を防ぎたい

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このような課題を解決するために、三浦さんはJRTA(日本ランニングトレーナー協会)を設立されたのでしょうか?
三浦さんアイコン
そうですね。ランニングをされている方の怪我を減らし、予防したいと思い2015年にJRTAを立ち上げました。

―以下、三浦さん―

 

JRTAでは、正しい走り方の指導や、そういった指導、怪我に対するケアのできるトレーナーの育成をしています。アスリートの方がコーチをつけて学んでいたり、センスや感覚で行っている動作のひとつひとつを論理的に教えていくイメージです。

 

ランニングの基礎を身につけることは、タイムを縮めることにつながりますし、怪我の防止にもなります。

 

JRTAの講座は、市民ランナーの方も受講されますが、どちらかと言えば専門職の方が多く受けにこられます。病院でリハビリを担当している理学療法士の方や、接骨院や整体院で働いている方などが多いです。

 

こういったお仕事をされている方は、患者さんや生徒さんに市民ランナーの方がとても多いそうです。

 

これらの専門職の方は、患者さんの痛みを緩和することは得意なのですが、患者さんが今後ランニングの際に、どういったことを注意して走ればいいのか?患者さんの間違いを指摘することが難しいと感じる方が多く、そういった方が受けにこられています。

JRTAの概要

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JRTAでは具体的にどのような講座を行なっているのでしょうか?
三浦さんアイコン
目的に応じて複数の講座をご用意しています。

 

―以下、三浦さん―

<主な講座例>
  • 正しい走り方と怪我をしないための知識を伝える「ベーシック講座」。
  • 指導者としてのコーチングスキルを身につける「トレーナー養成講座」。
  • トレーニング方法を伝える「トレーニングメソッド習得講座」。
  • コンディショニングを管理するスキルを学ぶ「コンディショニングスキル習得講座」。

 

これら以外にも、4つすべてのことを学ぶことができる資格発行も兼ね備えた「ランニングトレーナー養成講座」や、自身の独立の経験を生かしてビジネスの知識を提供する「特別キャリアサポートコース」も開講しています。

 

専門職の方向けの講座がメインなので、基礎知識が前提となる講座が多いですが、座学メインの「ベーシック講座」は市民ランナーの方向けでもあります。

 

ランニング資格はJRTA以外にも複数あるかと思いますが、JRTAは本屋に行けばわかることやネットで調べれば出てくる一般の方向けの情報ではなく、専門家から見たランニングの動作や正しい筋肉の使い方を教えています。

 

市民ランナーの方でも、体の本質的なことを1から学びたい人はぜひ受講してみてください。

さいごに

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ランニングは今後も一層盛り上がりを見せていくと思いますが、三浦さんはランニング界全体がこうなって欲しいなど、三浦さんの志している部分や展望はどのようなものなのでしょうか?
三浦さんアイコン
JRTAを通して、他のスポーツと同じようにランニングにも正しいフォームや体の使い方があることや、そういった知識を知ることの大切さを伝えていきたいと思います。
倉本アイコン2
今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。

三浦さんはランニングサークルやチームへの出張特別指導も行っているそうです。

 

本質的なランニングの指導に興味の市民ランナーの方は、下記のJRTAHPよりぜひ三浦さんに相談してみてください。

日本ランニングトレーナー協会(JRTA)はこちら

 

この記事を書いた人
MYREVO編集部
MYREVO編集部

MYREVOはパーソナルトレーニングジム、ヨガスタジオ、
ストレッチ、ダイエット、ランニングに関する
プロ集団が著者・監修を担当

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山本耕一郎

パーソナルトレーナー

斎藤裕香

パーソナルトレーナー

松浦晴輝

パーソナルトレーナー

YOKO

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プロランニングコーチ

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