トレーナーに向けた資格の発行を行っているNSCAジャパン。コロナ禍による自粛が続く中、NSCA300チャレンジという、自宅でできるサーキットトレーニングをSNSで発信されています。
今回はそんなNSCAジャパンのディレクター兼コーチを務める吉田さんに、自粛で十分に運動できない皆様へのメッセージや、NSCAジャパンの活動を伺っていきたいと思います!
NSCAジャパン吉田直人
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NSCAジャパンのディレクター/ヘッドストレングス&コンディショニングコーチを務める。これまで、本田技研工業株式会社ラグビー部、全日本女子バレーボールチーム、プロスポーツ選手(野球、サッカーなど多数)、ミスユニバース ジャパンなどの指導を担当。 |
インタビュアー倉本岳
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MYREVO編集長。参加者3000名を超える都内最大級のランニングチーム「Morning Running Club(通称モニラン会)」の代表。フルマラソンの自己ベストは3時間26分。 |
目次
―以下、吉田さん―
ですが、専門家のアドバイスを受けられる方はそこまで多くないのが実情ですよね。
そこで、少しでも自宅で体を動かす機会になればと思い、私たちは「NSCA300チャンレンジ」というメニューを作り、SNSで発信を始めました。
https://www.instagram.com/p/B-0o3SABPPl/?utm_source=ig_web_copy_link
この「NSCA300チャレンジ」は、5種目の自重トレーニングをそれぞれ「30回→20回→10回」の計3セット行い、タイムを計るサーキットトレーニングです。
実施した方はハッシュタグ「#nsca300チャレンジ」をつけて、実施した動画やタイムを投稿して、次に行う方を指名するという形式です。
SNS上でバトンが繋がり、様々な方にチャレンジしていただいています。
私たちスタッフの記録は8分44秒でしたが、「私は6分30秒でした!」「僕は5分45秒です!」など、自分の体力がどのくらいあるのか?を測る機会にもなります。
自宅でのトレーニング方法に悩んでいる方には、ぜひチャレンジしてみていただけたらと思います。
―以下、吉田さん―
NSCAジャパンの主な活動は3つで、
です。
まず、トレーナーの資格ですが、2種類の資格を発行しています。
1つ目が主にアスリートの指導に特化した資格の「CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)」です。
アスリートのケガの予防や、パフォーマンス向上を手助けするトレーナーの資格で、四年制大学を出ていないと受けられない資格になります。
2つ目が、一般の方や疾患を持った方、例えばひざに痛みを持つ方や糖尿病患者、妊婦さんにも運動処方ができる「NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)」という資格です。
パーソナルジムを開業される方などはこちらの資格を取られる方が多く、高等学校卒業者であれば受験が可能です。
―以下、吉田さん―
会員の方向けに、年に10回ジャーナルを発行しています。
NSCAはアメリカで研究誌を発行しており、その研究誌に掲載されたフィットネスに関する最新の研究を翻訳して掲載しています。
また、NSCAジャパンが主催するセミナーやイベントが全国で年間60~100回ほどあり、会員の方はそれらに特別価格でご参加いただけるようになっています。
―以下、吉田さん―
こちらの施設は、NSCAジャパンの会員さんや、私たちと契約した選手の方、などにご利用いただいています。
夏に向かって良いカラダを作りたいという方から、車椅子バスケットボールのチームの選手やプロゴルファー、競輪選手、Jリーガー、などのアスリート。
部活を引退した中・高校生などが、高校・大学での部活に備えてトレーニングを受けに来られています。
一般的なフィットネスクラブですと、トレーニングマシンをメインに備えていると思うのですが、アスリートのパフォーマンス向上や怪我の予防に向けた指導が効果的にできるようにマシンよりもフリーウェイトを充実させています。
―以下、吉田さん―
まずは資格の部分かと思います。自分の状態や目的に合わせてマッチした資格を保有されている方を見つけるのが良いですね。
例えば、膝が痛い人であれば、アスレチックトレーナーという資格があります。リハビリ的な過程であれば、そういった資格を保有しているトレーナーを選べば、自分の状態にあった指導を受けやすくなるでしょう、
また、すでにリハビリのフェーズでなく、筋肉を付けたいのであれば、パーソナルトレーナーの資格を持っているか?を見てみると良いかと思います。
パーソナルトレーナーの資格は、講習を1日受けるだけで取得できるものもありますし、学習期間が長く必要で、合格率が低い資格もあります。
資格の難易度まで目を向けるとより良いですね。
資格について調べた上でトレーナーを選ぶことができれば、ダイエットをしたいのであれば、「栄養士」の資格と「NSCA-CPT」の資格を両方持っているから、栄養と運動を両方専門的に見てもらえそうだ、などとトレーナーにできることがわかってくると思います。
―以下、吉田さん―
今は情報社会で、誰しもが簡単にいろんな情報を入手できます。
その中には、正しい情報もあれば、間違った情報もあります。そこを判断するには基礎の知識がしっかりしていないと難しいです。
例えば、エクササイズ1つにしても「〜〜選手が取り組んでいるから良さそう!」という判断だけで真似してしまうと、本当はお客様にとって適さないケースもあります。
判断を誤らないためにも、NSCAジャパンでは、基礎の知識はしっかりと学べるようになっていると思います。
自粛の影響で、自宅でできるトレーニングを探している方も多いかと思います。そういう方はぜひ「NSCA300チャレンジ」にチャレンジしていただければと思います。
また、今後パーソナルトレーナーの資格取得を考えている方やNSCAジャパンについてもっと知りたい方は公式サイトものぞいてみてくださいね!
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