筋トレをする上で、最も手軽に始められるのが自重トレーニングです。
器具やマシンを使わず身一つで取り組めるため、家でトレーニングに取り組みたい時は積極的に行いたいものです。
そこでこの記事では自宅で取り組むのにおすすめの自重トレーニングを体を13の部位に分けて1つずつご紹介します。
目次
そもそも自重トレーニングとはどんなトレーニングのことを指すのでしょうか?
自重トレーニングとは、自身の体重によって身体に負荷をかけて行うトレーニングを言います。
そのためダンベルやトレーニングマシン、ジムなどに行かなくても、身体一つがあれば行うことできる初心者向けのトレーニングになります。
また筋トレメニューの種類も豊富にあるため、中級から上級者の方でも全身を幅広く鍛えることができるのも特徴です。
続いて自重トレーニングを行うメリットについて紹介します。
筋トレ初心者や、トレーナーが付いていなければ、身体を鍛えようと思っても何からはじめたらいいかわかりませんよね。
しかし自重トレーニングであれば、筋トレ初心者でも取り組みやすいメニューが多く、難易度も高くないため、動画などを参考にして気軽に始めることができます。
しかも、そのほとんどのメニューが自宅で行うことができるため、習慣化しやすく、継続してトレーニングできます。
自重トレーニングであれば、ほとんどのメニューが自宅にいながら出来てしまうため、ジムなどに通う費用や、ダンベルやマシンなどトレーニング器具にかかるお金を払うことなく、理想的な身体を手に入れることができます。
ジムなどに通うより、かえって筋トレを習慣化しやすく、トレーニングもモチベーション次第で鍛えることができるため、お得なトレーニング方法です。
メリットに続いて紹介するのが、より自重トレーニングの筋トレ効果を高める方法です。
自重トレのコツを抑えて、効率的にトレーニングを行いましょう!
自重トレーニングの効果を高めるためには、あらかじめトレーニングする筋肉の位置や動き方について事前に理解して、その筋肉を意識しながら筋トレする必要があります。
鍛える筋肉を意識せずにトレーニングしてしまうと、ボディバランスが崩れたり、筋肉を効率よく刺激できないため、効果が薄れてしまいます。
効果を高めるためにも、鍛える筋肉の位置や動き方、できることなら鍛えることでどのようなメリットや見た目になるのかまで把握しておくことで、より理想的な身体に近づけることができます。
ただ筋トレを行うだけでは、自重トレーニングの効果を最大限に引き出すことはできません。より効果を高めるためには、筋トレ前後にストレッチを行い、各筋肉の可動域を確保する必要があるのです。
ストレッチには、筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域(身体の動かせる範囲)を広げる効果があります。
可動域を広げることで、身体のバランスが良くなりパフォーマンスが向上したり、怪我しにくい身体を作ることができます。
まずはじめに、比較的大きな筋肉で、かつ見た目の印象を大きく変えることができる「腹筋」の自重筋トレメニューを紹介します。
腹直筋とは、お腹の表面(中央部分)に沿っている「シックスパット」と言われる部分の筋肉になります。腹筋の代表的な自重の筋トレは「クランチ」と呼ばれるお腹を丸める種目です。
<参考動画 「MYREVOの斎藤トレーナーのクランチ解説>
<参考動画 クランチのやり方解説>
YOUTUBEのチャンネル登録者数90万人超えの「Muscle Watching」さんが、腹直筋の代表的な自重トレであり、違いがわかりづらい「クランチ」と「シットアップ」の違いまでわかりやすく解説してくれています。
腹斜筋とは、腹筋の横に位置する筋肉で、外腹斜筋と内腹斜筋の2種類から構成されています。
腹斜筋を自重トレーニングで鍛えることで、くびれや鋼のようなシックスパックを作ることができます。
<参考動画 ツイストクランチのやり方解説>
YOUTUBEのチャンネル登録者数90万人超えの「Muscle Watching」さんが、腹斜筋を鍛える代表的な自重トレのツイストクランチのやり方を、肘と膝に至るまでわかりやすくまとめてくれています!
腹横筋を鍛えることができる自重の筋トレで代表的な種目が、プランククランチです。腹横筋とは、腹斜筋の深層にある筋肉を指しており、腹直筋や腹斜筋をサポートする役割を担っています。
続いて紹介するのは、胸・腕・肩など上半身で特に大きい筋肉となる部分の自重筋トレメニューです。
今回は、上半身の中でも特に見た目に効果が表れやすい部位を中心に紹介していますので、筋肉質なボディラインや引き締まったシルエットを目指す人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
大胸筋を鍛える代表的な自重の筋トレ種目はプッシュアップです。大胸筋とは、胸部にある筋肉を指しており、上部・中部・下部の3つに分けることができます。
それぞれの部位ごとに役割や作用が若干異なるため、自重筋トレメニューの数もそれに応じて多くなります。
<参考動画 NHKの筋肉体操が解説するプッシュアップのやり方>
NHK公式のYOUTUBEチャンネルで、「[みんなで筋肉体操] 腕立て伏せ ~ 厚い胸板をつくる ~ | NHK」の回が公開されています。
↑ダンベルを持たずエアーでやってみよう!
三角筋の代表的な自重トレは、エアーで行うサイドレイズです。三角筋とは、少し盛り上がった肩を覆う筋肉のことを指しており、前部・中部・後部の3つパーツに分けることができ、腕をあらゆる方向に動かす際に用いる筋肉になります。
<参考動画 サイドレイズを応用した自重の肩トレのやり方の解説>
YOUTUBEのチャンネル登録者数50万人超えの「メトロンブログ」さんが、サイドレイズを応用した壁を使った肩の自重トレを紹介してくれています。
上腕二頭筋を鍛える代表的な自重の筋トレがパームカールです。上腕二頭筋とは、両腕の「力こぶ」と言われる部分を指しており、長頭(外側についている筋肉)と短頭(内側に付いている筋肉)から構成されています。
<参考動画 パームカールの実践動画>
自身のトレーニングのBefore・Afterを動画で公開しているYOUTUBEチャンネルの「セルTV【タク】」さんが、上腕二頭筋の自重トレのパームカールのやり方を、腕の動かし方の詳細まで含めて解説してくれています。
上腕三頭筋を鍛える代表的な自重の筋トレがナロープッシュアップです。上腕三頭筋とは、二の腕を覆っている筋肉で、上半身にある筋肉の中でも大きな筋肉に位置づけられ、肘を伸ばすときに使われる筋肉です。
<参考動画 ナロープッシュアップのやり方の解説>
ベストボディジャパンで入賞経験のあり、パーソナルジムの運営をしている谷ケイジさんという方が、上腕三頭筋の自重トレであるナロープッシュアップのやり方を手幅や手のつき方までわかりやすく解説してくれています。
続いて紹介するのは「背中」の自重筋トレメニューです。
背筋の筋肉を鍛えることで、かっこいい背中が作れるだけでなく、ウエストにメリハリがついて見えるため、背中だけでなく、上半身のスタイル維持にも貢献します。
広背筋を鍛える代表的な自重の筋トレはエア版のフロントラットプルダウンです。広背筋とは、肩甲骨の下部に位置する肩甲骨を寄せるときに活用する筋肉です。
広背筋はよい姿勢をキープする上で大切な筋肉で、自重トレで鍛えることで肩こりや猫背の改善効果が期待できる重要な役割を担っています。
<参考動画 自重のラットプルダウンのやり方の解説>
健康運動指導士、介護予防運動トレーナーである小林さんという方が、広背筋の自重トレである「エア版のラットプルダウン」のやり方を、背筋の伸ばし方と呼吸のタイミングも含めてわかりやすく解説してくれています。
デクラインプッシュアップは僧帽筋を鍛える代表的な自重の筋トレです。僧帽筋とは、背中の上部に位置しており、肩をあげたり肩甲骨を寄せる動作などに用いる筋肉です。
僧帽筋は、1つの筋肉で複数の役割を担っていたり、たくましいボディラインを作りたいなら鍛えるべき筋肉になるため、しっかりトレーニングしましょう。
バックエクステンションは脊柱起立筋を鍛える代表的な自重の筋トレ種目です。脊柱起立筋とは、背骨に沿って付いている筋肉で、背中のシックパックと呼ばれるほど、鍛え上げることで、背中の縦のラインを強調することができます。
<参考動画 バックエクステンションのやり方の解説>
現役のパーソナルトレーナーが背中の自重トレ「バックエクステンション」のやり方を、体を持ち上げる際とおろす際のリズムのカウントを取りながら解説してくれています。
最後に紹介するのは「下半身」の自重筋トレメニューになります。
下半身の筋肉を鍛えることで、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効果が高まったり、それに付随してウエスト周りが細くなったり、脚が引き締まって見えたりなど、ダイエット効果もあります(関連記事:スクワットダイエット)。
※↑スワイプ
大臀筋の代表的な自重の筋トレはスクワットです。大臀筋とは、中臀筋や小臀筋とともにお尻を形成する筋肉の一つで、単一筋としては最大の大きさになります。ハムストリングスと連動して股関節の伸展に作用しています。
<参考動画 NHKの筋肉体操が解説するスクワットのやり方>
NHK公式のYOUTUBEチャンネルで、「[みんなで筋肉体操] スクワット ~ 強じんな足腰をつくる ~ | NHK」の回が公開されています。
ハムストリングスの代表的な自重の筋トレはレッグランジ です。ハムストリングスは太ももの裏側に位置する筋肉で、膝の曲げ伸ばしに関わっています。
<参考動画 レッグランジのやり方の解説>
プロテインメーカーの「ビーレジェンド チャンネル」チャンネルが、レッグランジのやり方を解説してくれています。
カーフレイズはふくらはぎの代表的な自重の筋トレ種目です。ふくらはぎの筋肉は下腿三頭筋と呼ばれ、2つの筋肉で構成されています。足首や膝を動かす際に使われています。
<参考動画 カーフレイズのやり方の解説>
パーソナルトレーナーの村上太一さんという方が、ふくらはぎの自重トレの「カーフレイズ」のやり方を、体重の乗せ方の注意点を含めて解説してくれています。
自重トレーニングは自宅で簡単に行える筋トレになるため、毎日行いたくなりますが、それには「超回復」というメカニズムを理解しておくことが重要です。
超回復とは、トレーニングを行うことで損傷した筋肉を、適切な休息を与えることで筋肉を回復させ、筋肥大や筋肉の向上につなげることを指します。
超回復は一般的に、トレーニング後48〜72時間の休息が効果的とされています。その間に自重トレーニングをしても、かえって疲労が蓄積してしまいトレーニング効率が高まらない可能性があります。
そのため、自重トレーニングで鍛える部位を曜日ごとに変えたり、あえて自重トレを行わない日を設けるなどして、超回復を促せるトレーニングメニューを組みましょう。
全身の筋肉を満遍なく鍛えることができて、かつお金もかからない自重トレーニングは、いわば「万能なトレーニング」とも言えますが、果たして鍛える上で限界はあるのでしょうか。
全米ベストセラーの筋力トレーニング本である「プリズナートレーニング」には、バーベルやマシンなどを使わずとも、自らの体重を利用した自重トレを行うことで、体に無理なく、鍛えることができると書かれています。
しっかりトレーニングと超回復を頭に入れて、レベルに応じたトレーニングを継続的に行うことで、自身が目指す理想の体型に近づくことができるでしょう。
<参考動画 自重トレだけで体を鍛え上げたフランク・メドラノさんの紹介>
自重トレーニングのカリスマと呼ばれる「フランク・メドラノ」さんという方は、自重トレのみで体を作り上げているそうです。フランク・メドラノさんご自身のYOUTUBEチャンネルでは、フランク・メドラノさんの自重トレの様子や、自重で作り上げた体を紹介してくれています。このような体が自重トレの限界レベルだと言えるのではないでしょうか。
今回は自重トレーニングについて紹介しましたが自重トレーニングの可能性は無限大で、記事の中に記載したことを継続的にやり切ることで、理想的な身体に仕上げることができるでしょう。
ただし、しっかり適切な位置に筋肉を付けるには正しいトレーニングフォームや回数、頻度、レベルに応じたトレーニングの難易度が必要になるため徐々にマスターしながら、自重トレーニングを極めていきましょう。