最近流行っている「ボルダリング」。
ジムの外から見て「面白そう」と感じたり、実際にやってみて、ボルダリングを趣味にしようかどうかと、迷っている方も多いのではないでしょうか?
そんな一歩踏み出そうかどうか迷っているあなたに、ボルダリングを趣味にして継続するとどのような効果があるのかについてまとめました。ボルダリングを趣味にすれば、ダイエット効果や集中力アップなど様々なメリットがあるので、趣味にしようか迷っている方は要チェックです。
目次
ボルダリングは、ロッククライミングの一種です。元々は、自然の中に存在する大きな岩を登るスポーツでした。
そこから、室内で人工的な壁を使い、競技性を高めたものがボルダリングと呼ばれます。オリンピックの競技に選ばれたこともあり、ボルダリングは日本でもブームに。今、勢いのあるスポーツと言ってもいいでしょう。
ボルダリングは、ホールドと呼ばれるものを掴んで壁を登ります。そして、課題ごとに使用できるホールドが決まっているのが特徴です。ゴールのホールドを、両手で掴むと課題クリアとなります。課題をクリアするには、筋力やバランス感覚はもちろん、どうやって体を動かせばいいかを考える必要があり、体力と知力の両方が試されるのが面白い点です。
ボルダリングは、想像以上に全身を使うスポーツで、普通に楽しむだけでも自然に、腕や背中、体幹といった部位が鍛えられます。そのため、ボルダリングは気軽に行うだけでも、体を引き締める効果があり、ダイエットにも効果的です。
ここからは、ボルダリングを趣味にすると得られる、良い効果について紹介していきます。
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前述の通り、ボルダリングは全身を使うスポーツです。特に使用する筋肉は腕や背中ですが、体幹や足の筋肉も使います。普通にボルダリングをしているだけでも、かなり体が鍛えられるでしょう。
ボルダリングを続けると出てくる「体の変化」には下記のようなものがあります。
それぞれの効果についてご説明していきます。
ボルダリングでは、自分の体重をしっかりと支える必要があるので、課題に取り組むだけで筋肉に相当な負担が掛かります。そのため、ジムでトレーニングを行うのに近い負荷を筋肉に与えることとなり、結果として筋肉が鍛えられます。
特に上半身には変化が起きやすく、半年程度ボルダリングを続けるだけでも、目に見えて変化がでるでしょう。課題の難易度が上がるほど、下半身の筋肉も使うようになるので、ボルダリングを続けていると、全身が引き締まってくれます。
また、ボルダリングはジョギングと比較して1.4倍ものカロリーを消費するとも言われています。ジョギングは、痩せるために行うイメージが強く、修行のような気持ちで取り組んだことがあるという方も多いのではないでしょうか?ボルダリングは、ジョギングに比べて「楽しく」できるので、精神的な面から見ても継続しやすいという点もあります。
カロリーの消費が高いだけでなく、筋力も付くので基礎代謝が上がり、痩せやすい体を作れます。お腹周りの筋肉も自然と付いてきますので、くびれたウェストを作るのも夢ではありません。
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ボルダリングでは、力だけでなく体の柔軟性とバランス感覚がものをいう課題も出てきます。
力の必要な課題は苦手でも、柔軟性を活かせる課題は得意、という方もいらっしゃるくらい、ボルダリングでは柔軟性も必要です。
足を高い位置に伸ばしたり、体をねじったりしながら体を動かす課題もよく出てきます。そういった課題にチャレンジしていると、自然と体の柔軟性が増し、体が柔らかくなっていくでしょう。ボルダリングでは、特に肩関節や股関節の柔軟性が高まっていきます。
また、ボルダリングをする前や後には、ケガ防止のためにストレッチをするのが一般的。ボルダリングジムにはストレッチのスペースがある場合が多く、ジムに通っていればストレッチをするのが習慣化する人も多くいます。
ストレッチポールなどが設置されている場合もあり、ボルダリングジムへ通えば広いスペースで、無理なくストレッチを行えます。副次的な効果ではありますが、ボルダリングジムに通っていれば、自然とストレッチをする機会が増え、柔軟性が高まっていくでしょう。
ボルダリングをすると、心肺機能が向上し、体がバテにくくなります。横から見ていると、ボルダリングは、それほど運動量が多くないように感じるかもしれません。
しかし、ボルダリングでは無理な体勢を取ることもあり、全身の力を必要とします。そのため、想像以上に心拍数が上がり、心肺に負荷が掛かります。手数の多い長めの課題の場合は、ゴールまでたどり着く頃には「ハァハァ」と息が切れてしまうことも。このような課題は、辛くもありますが、クリアしたいという気持ちが勝ってしまい、楽しく行えるのがボルダリングのいいところです。
楽しくボルダリングを継続した結果、体力や心肺能力が向上し、普段の生活で体が重く感じにくくなるでしょう。普段の生活でバテや疲れを感じていて、改善したいと思っている方には、ボルダリングはとてもオススメです。
ボルダリングは、様々な人が集まる「ボルダリングジム」で行うので、自然と交友関係ができていくでしょう。他のスポーツと比べて、ボルダリングは他の人と仲良くなる機会が多いスポーツです。
交友関係の変化は、下記のようなものがあります。
それぞれの効果についてご説明していきます。
ボルダリングジムでは、常連の方が多くいるので、数回ジムに通えばボルダリング仲間ができてきます。
なぜ、仲間ができるのかというと、ボルダリングでは見ず知らずの人にも、頑張りどころでは「ガンバ」と応援の声を掛けるのが一般的だから。加えて、常連の上級者の方が、コツを教えてくれたりする場合も多くあります。同じ課題で悩んでいる人がいれば「こうすればもっとうまくできるんじゃないか?」といったような話をしたりすることも。
このような背景から、ボルダリングでは、自然に会話が発生して仲良くなるのが日常的。一旦仲良くなれば、連鎖的に仲間が増えていき、どんどんとボルダリング仲間増えていくでしょう。共通の趣味を持ったつながりがほしい人には、ボルダリングは最適なスポーツです。
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ボルダリングは、若い世代の人だけでなく、年配の方や小学生などもプレイするスポーツです。そのため、年齢関係無く同じ空間でボルダリングを行うので、思わぬ出会いがある場合も。
声を掛けられた年配の方が、自分と同じような業界で仕事をしていたり、同じ中学校出身だったりと、思わぬつながりを発見したりする場合もあるかもしれません。別の趣味も共通だったりして、そこから世代を超えた友人となるというようなケースもよくあることです。
自然に人と会話する機会の多いボルダリングでは、当然異性との出会いも出てきます。「ボルダリング」が共通の趣味であることもあり、距離が近づくのにはそれほど時間は掛からないでしょう。
ただし、ボルダリングジムで過度な出会いを求めるのはNG。目的はボルダリングを楽しむことですし、あまりガツガツ出会いを求めていては、周りにも不快感を与え、迷惑が掛かってしまいます。「異性との出会いがあればいいな」という程度に留めておくのがいいでしょう。
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ボルダリングは、体の変化も大きく出るスポーツですが、精神的にも変化が出てくるスポーツです。ボルダリングを続けていると、気持ちが前向きになったり、集中力が高まったりと、精神的にも変化を感じられるようになるでしょう。
ボルダリングで変化が出る精神面での変化には、下記のようなものがあります。
それぞれの効果についてご説明していきます。
ボルダリングでは、体を使うスキルだけでなく、集中力や思考力も必要です。課題のルートを考える際に、どのホールドをどうやって使って登っていくのかを考える必要があります。
そして、登る前にルートを考えることを「オブザベーション」と呼びます。この「オブザベーション」ができていないと、先に進めなくなってしまって手詰まりとなってしまう場合も出てくるでしょう。
上級者向けの課題ほど、頭を使う必要が出てきます。上級者が登っているのを横で見ていると「なるほど!」となるような体の使い方をしている場合がありますが、これらは「オブザベーション」を行い、しっかりと事前に体の使い方を想像しているからです。
ただ身体能力が優れているだけでは、ボルダリングはレベルアップできません。このような理由から、ボルダリングでは、集中力や思考力が磨かれていきます。
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ボルダリングの醍醐味は、これまで登れなかった課題を登れるようになることです。何十回も失敗した課題を登れるようになると、達成感をとても強く感じられます。一度そのような達成感を感じてしまうと、どんどんと難しい課題に挑戦してみたくなってしまうでしょう。
そして、また沢山の失敗を経験して、少しずつレベルが上がっていきます。ボルダリングを始めると、日常生活で失敗したとしてもチャレンジする精神が芽生えてきます。少しくらいの失敗ではへこたれなくなり、前向きな気持ちで何事もチャレンジするようになるので、クリエイティブな日常を過ごせるでしょう。
ここまで紹介してきた3つの効果である「体の変化」、「人間関係の変化」、「精神面の変化」。できればより早く変化を感じたいですよね?
そこで、より早く効果を感じるためにはどうすればいいのかを簡単に紹介します。
効果を感じるためには、小まめにジムに通うのが一番です。なぜ、週1回かというと、十分体を休息でき、なおかつ間隔が空きすぎないからです。
初心者のうちは、特に体がなれるまで時間が掛かってしまいます。初めてボルダリングをした後に、3、4日筋肉痛が取れないなんてこともあるかもしれません。しかし、初回から1週間以上経ってしまうと、徐々に体がなまり始めてしまいます。
ですので、週末に1度でも通えば、ほどよい刺激となり、体に十分な変化をもたらしてくれるでしょう。週1回通えないという方でも嘆く必要はありません。自分の通える範囲で、先に予定を組んでしまって、できる限りジムに通うようにしましょう。しっかりとジムでクライミングを行えば、着実に効果が現れてきます。
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周りにボルダリングをしている友人がいなければ、初心者講習会に参加してみましょう。講習会に一緒に参加した人と仲良くなれますし、ボルダリングの正しい体の使い方も教えてもらえるので、楽しくレベルアップができ、「人間関係の変化」や「精神面の変化」をいち早く感じられます。
初心者講習会は、ほとんどのボルダリングジムで行っていますし、申し込めば誰でも参加できるはずです。申し込みには少し勇気が必要ですが、参加者の方は初心者ばかりなので、臆せず申し込んでしまいましょう。
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ボルダリングをするのも重要ですが、食事も同じくらい重要です。なぜなら、あなたの食べたものであなたの体は作られているから。
脂肪分の多い食事ばかりを取っていれば、なかなか体脂肪が減らず、体型の変化を感じにくいかもしれません。加えて、適切にタンパク質やビタミン類などを摂取しないと、筋肉痛などの症状の回復も遅くなってしまいます。
このような理由から、ボルダリングでの体型や体調の変化を感じたいのであれば、食事にも気を使う必要があります。低脂肪かつ、高タンパクな食材と野菜を多く取るようにすれば、効率よく体の変化をもたらしてくれるでしょう。
ここまで紹介してきたように、ボルダリングは継続すると様々なメリットがあります。
個人でプレイするスポーツですが、自然な流れで人と仲良くなれて、着実に実力がついていくのがボルダリングの魅力です。1度や2度、ボルダリングをしただけでは、ただ筋肉痛になったという印象しか受けないかもしれません。
しかし、継続してボルダリングをすれば、必ず様々なところで変化が出てきます。もし、ボルダリングを趣味にしようか迷っている方がいるのであれば、先にジムに行く予定を決めてみてください。この記事をきっかけに、ボルダリングを習慣にしてみてくださいね。