ボルダリング初心者の「恥ずかしい」を救いたい!プロが教える動きの基本・基礎知識

太田裕樹

実は、ボルダリングに対して恥ずかしいイメージを持っている方はすごく多いです。ボルダリングをやらない理由の多くが「恥ずかしさ」と言っても良いくらいでしょう。

 

例えば、ボルダリングは一人で壁を登るスポーツです。そのため、ボルダリングジムには登る順番待ちで、壁の周りに座っている人がたくさんいます。壁を登っている人は、どうしても順番待ちの人たちに注目されてしまいます。このことから、「他人に見られながら登ることが恥ずかしい。」と感じる方が多いのです。

また、友人に誘われて初めてボルダリングに行くことになったため、一人でジムへ行って、ルールの予習や練習をしておこう!と考える方もいると思います。ですが「一人でジムに行くのは恥ずかしい。」と感じジムへ行くことを踏みとどまってしまう方はすごく多いです。

 

そこで今回は、初めてのボルダリングで「恥ずかしい」気持ちにならないように、ボルダリング初心者が抑えておくべき登り方の基本やルールをご紹介します。後半では一人でジムに行く際に恥ずかしい思いをしないための注意点にも触れようと思います。

太田 裕樹 ボルダリングの先生太田 裕樹
ヒローズアップ!クライミングクラブのコーチ。ボルダリングの全日本大会である、ジャパンカップにも複数回の出場経験を持つ。
石田 MYREVO編集部石田悠貴
今回ボルダリングジムを体験したMYREVO編集チーム。現在サブ4を目指してトレーニング中。
清水 MYREVO編集部清水碧
今回ボルダリングジムを体験したMYREVO編集チーム。MYREVOを通じてヨガに出会い、現在柔軟チャレンジ中。

目次

気をつけて!実際にあった初心者の恥ずかしい話

太田 裕樹 まず、最初にお伝えしておきたいのですが、誰しも最初は壁をうまく登れないものです!できないことを、恥ずかしく思う必要はないんですよ!だけど、中々そうも簡単に気持ちを切り替えられない、という方へ、ここからボルダリングでの恥ずかしい気持ちを最小化するための方法をお伝えします。

 

実際にボルダリング初心者はどのようなことで「恥ずかしい」と感じるのでしょうか。まずはボルダリング初心者のMYREVO編集チームの2人が実際にあった、恥ずかしかった話をご紹介します。

周りの目が気になって恥ずかしい

太田 裕樹 ボルダリングに初めて行ったときどのようなことを恥ずかしいと感じましたか?
石田 僕はみんなが簡単にクリアするところで何度も壁から落ちてしまって…周りの人たちが応援してくれたのですが、その分見られている感覚が強くなり、失敗する度にすごく恥ずかしい気持ちになりました。

 

ボルダリングの初心者は、ボルダリングは腕力で壁を登って行くものだと勘違いをしてしまいがちですが、実は力よりも体の使い方が大事です。基本的な体の使い方を知っていれば、ほとんどの人がある程度の級までは登れるめ、石田さんは恥ずかしい思いをせずにすんだのかもしれません。

<ボルダリング基礎知識 級とは?>

ボルダリングの課題(≒コース)の難易度は級で別れています。級の数字が大きいほど難易度が易しく、小さいほど難しくなります。

ルールが全くわからずに恥ずかしい

清水 私はボルダリングのルールを全く予習しないでジムに行ってしまいました。シューズの選び方やチョークの使い方、ホールドを掴む順番がわからずに質問ばかりしてしまいました…あまりにも無知な自分が恥ずかしかったです。
<ボルダリング基礎知識 ホールドとは?>

壁についているカラフルな石のこと。ホールドを掴んだり、ホールドに足をかけたりして壁を登ります。

 

ボルダリングジムでは滑り止めのためにチョークを用います。チョークも粉状のものや液体状の物など種類も多く、初めての方だと戸惑ってしまうかもしれません。また、ボルダリングシューズは普段履く靴とは選ぶ際のサイズなどの基準が異なりますある程度のボルダリングの基礎知識を知っておけば、清水さんは恥ずかしい思いをせずにすんだかもしれません。

ボルダリング初心者が初めてのボルダリングで恥ずかしい思いをしないために、最低限抑えて欲しいのが「ボルダリングの基本的な体の使い方」と「ボルダリングの基礎知識」の2つです。それでは、1つ1つみていきましょう。

ボルダリングの基本的な体の使い方

ボルダリング初心者に抑えておいてもらいたい、基本的な体の使い方をお伝えします。ポイントは足と腕の使い方です。

足は捻らずカニ歩き

足をばたつかせてしまうと初心者感が出ますので、ボルダリング初心者は足の親指でホールドをしっかり踏みましょう。また、ボルダリング初心者がよくやる登っている間に足を交差するのはNG足を交差するのはバランスが崩れるため良くないです。足は捻らずにカニ歩きするようなイメージで体を使いましょう。

腕は曲げずに伸ばす

ボルダリング初心者で腕を曲げて腕力で登ろうとする人がいますが、これは間違った体の使い方です。下半身の力で壁を登るのがボルダリングの基本の動きです。腕は体を支えるための役割なので、力まずに伸ばしておきましょう。

石田 ボルダリングは腕の力で登るものだと勘違いしていました。腕力が弱くても楽しめるスポーツなんですね!

ボルダリングの基礎知識

太田さん:まずは、ボルダリング初心者に抑えておいてもらいたい、ボルダリングのルールや道具、マナーを確認します

ルール

コースごとにスタートのホールドとゴールのホールドが決められています。スタートのホールドを両手で持ってから登り始め、ゴールのホールドを両手で持ち静止することができればゴールです。スタートからゴールの間は地面に足をついてはいけません。
道具 ボルダリングは専用のシューズを用います。また、滑り止めにチョークを用い手に塗ります。その他に特別な道具はなく、動きやすい服装でのぞめばOKです。
マナー ボルダリングジムで騒ぐのはNGです。周りの利用者の迷惑にならないように振舞いましょう。また、衝突による怪我を防ぐため、休憩中は壁から離れて休憩しましょう。
清水 私は表の内容を知らないでジムに行って恥ずかしい思いをしたので、これを抑えておくだけでも恥ずかしい思いをしなくて済むかもしれません!

また、ボルダリングのコースの難易度は「級」、壁に設置されたカラフルな石は「ホールド」などと呼ばれます。また壁も傾斜によって種類がわかれます。このようなさらに詳しいボルダリングのルールや基礎知識を紹介している記事もございますので、理解を深めたい方はそちらもご覧ください!

初めてボルダリングジムへ行く前に読もう!初心者向け基礎知識やルール解説

汗の匂いで恥ずかしい思いをしないための基礎知識

清水 他にも…ボルダリングで汗をかいてしまったのですが、ジムにシャワーがなくて汗の匂いで周りに迷惑をかけているのではないかと気になって恥ずかしかったです…
太田 裕樹 そうですね、ボルダリング施設の特徴をしておくことは大事です!

シャワーのないジムがほとんど

ボルダリングでは汗をかくこともあるでしょう。しかし、ボルダリングジムには、更衣室はありますが、シャワーなどの汗を流せる設備はすごく少ないです。シャワーがないことを知った上で準備をしましょう。

制汗スプレーや制汗シートを持参しよう

汗の匂いを気にしながらのボルダリングやボルダリングが終わった後に汗の匂いを気にしたまま帰るのは恥ずかしいですよね。制汗スプレーや制汗シートを持参する、着替えを用意しておくなどの準備が必要です。

シューズで恥ずかしい思いをしないための基礎知識

1サイズ小さいシューズを選ぶ

ボルダリングシューズを選ぶ際は、シューズの中で足が動くと登りにくいために「普段履いている靴よりも1サイズ小さいものを選びましょう!」と言われることが多いです。シューズ選びの際に恥ずかしい思いをしないためにもこのことは知っておきましょう。

ボルダリングシューズ

足に痛みを感じたらシューズを交換する

ボルダリング初心者が勘違いをしてしまいがちなのは、1サイズ小さいシューズを選ぶことを「足が痛いのを我慢して、小さいシューズを履きなさい」と捉えてしまうことです。シューズは痛みを感じず、足にフィットしたものを選びましょう。選んだシューズで足が痛い場合は、恥ずかしがらずにスタッフにシューズの交換を申し出ましょう

靴下で恥ずかしい思いをしないための基礎知識

石田 実は初めてボルダリングに行ったとき、靴下を忘れてしまったんです…
太田 裕樹 それはお困りでしたね!靴下は忘れないようにしてください!

パンプスや五本指靴下もあり

特に、夏場サンダルで移動しているときなどは、靴下を忘れがちですので注意しましょう。

また、厚手の靴下を選ぶとボルダリングシューズを履いた時に、窮屈になってしまうためできるだけ薄手の靴下を選びましょう。中級者以上になると、男性でもパンプス用の靴下や五本指の靴下を履いている人も多いです。好みに合わせて活用しましょう。

ボルダリングシューズを裸足で履くこともある

自分のボルダリングシューズを使っている人は、裸足でシューズを履く人も多いです。裸足でシューズを履いている人をジムで見かけて「あの人裸足だ!」などと指摘すると、初心者感が出てしまい、恥ずかしい思いをするので気をつけましょう。ただし、レンタルシューズは靴下を履くのは必須ですので気をつけましょう。

爪の長さで恥ずかしい思いをしないための基礎知識

ボルダリング初心者に意外と多いのが爪のトラブルです。ボルダリングは指をホールドにかけて登ります。そのため、爪は適切な長さに整えておきましょう。特に女性で爪を長く伸ばしている人は爪が割れることもあるため、要注意です。

爪の最適な長さについてまとめている記事もございます。ボルダリング初心者の方は合わせてご覧ください。

ボルダリング時は爪をベース型に切ろう!最適な長さとケアの方法

初心者は事前に一人でジムへ練習に行くのもアリ

ボルダリング

石田 僕は初めてのボルダリングは友達とグループで行ったのですが、振り返ると事前に一人でジムに行って練習をしておけば恥をかかずにすんだのに…と思います。
太田 裕樹 ボルダリングジムに一人で来る人は実はすごく多いですよ!

一人でジムへ行く人は多い

ボルダリングジムで指導をしていると、一人でジムに来る人をたくさん見かけます。なので、一人でジムへ行くことは全く恥ずかしがることではありません一人でジムに来る人の多くは、友達グループでジムに来ているうちに、ボルダリングにハマって一人で行き始めたという方が多いです。

一人でジムへ行くなら体験レッスンを受けよう

初心者が一人でジムへ行く場合は体験レッスンを申し込むようにしましょう。ほとんどのジムが初心者向けに無料で体験レッスンをしていますボルダリングの基礎知識や基本的な体の動かし方を教えてくれます。また、体験レッスンで友達ができることも多いです。ボルダリングジムのホームページを見て、体験レッスンの時間帯を確認して、事前予約が必要なら予約をしてからジムへ行きましょう。

一人でジムへ行くタイミングに注意

石田 やっぱりみんなで行く前に一人でジムに行って練習しておくと良さそうですね。前日に行っておけばよかったです!
太田 裕樹 ちょっと待って!前日に行かない方がいいよ!

初心者が事前練習でジムへ行く場合、みんなでジムへ行く日から1週間以内に行くのは避けましょう。初心者が初めてボルダリングをした後は、必ずと行って良いほど激しい筋肉痛に襲われます。特に、前腕の筋肉痛が激しいので、1週間以内にジムへ行ってしまうと、筋肉痛のためにみんなで行く当日に痛くて登れないとう事態になってしまいます。

一人でジムへ行くなら自己主張せよ

一人でジムへ行った人にありがちなのが、自己主張することを恥ずかしがり、自分の登る順番が回ってこないことです。恥ずかしがらずに、マットの最前列へ行き「次は私が登ります!」と周囲の人に自己主張をしましょう。

 

<この3つの記事もボルダリングを上達したい方にはおすすめ>

初心者は腕力で登ってはダメ!初めてのボルダリングでうまく登るコツ
ボルダリング上達のコツは脱力トレーニング!初心者にオススメのジムでの練習方法
ボルダリングに必要な筋肉は登って鍛えるのが基本!初心者のための筋トレ入門

初心者が自宅でできる2つの事前準備

清水 私は一人でジムに入るのは恥ずかしいです…初心者が恥をかかないために自宅でできる準備はないのでしょうか?
太田 裕樹 一人でジムへ行くのが恥ずかしい人が無理に行く必要はありません。もちろん、自宅でできる準備はあります!

ボルダリングにポジティブなイメージを持つ

ボルダリング初心者はYouTubeでボルダリングの動画を見ておくのがおすすめです。たくさんの動画がアップされていますし、動画ではボルダリングのアクロバットな動きなどかっこいい動きを見ることができます。ボルダリングでできる動きをあらかじめ見て、モチベーションを高めておくことは初めてのボルダリングを楽しむ上で大事なことです。

ラジオ体操をしておく

ボルダリングは全身運動なので、肩周り、肩甲骨、腰回り、太ももを動かせるラジオ体操は事前準備に最適です。特に、肩と股関節を意識的に動かしておくと良いでしょう。

清水 ラジオ体操なら小学生のときにやったことがあるので、運動が苦手な私でもできそうです!

初心者は小さめのボルダリングジムへ行くべき

太田 裕樹 ボルダリング初心者はできるだけ小さめのジムを選ぶと良いですよ!

ジムの受付後は基本的に自分一人

ほとんどの初心者がジムに行って驚くポイントは、ジムで最初に受付を済ませたら、その後は基本的に放置だということです。施設の設備などの説明を受けた後は、ご自由にどうぞという感じでスタッフからのフォローがあることは少ないです。

スタッフの目が行き届く小さなジムがおすすめ

最初から大きなジムに行ってしまうと、どうしたら良いのか困ってしまいます。小さめのジムの方が、お客さんに目が行き届いていますので、できるだけ小さめのジムから行くのが良いでしょう。

どこのジムに行こうか迷うという方もいらっしゃると思います。そういった方向けに、ボルダリングジムの特徴を表でまとめた記事がございます。こちらの記事もジムを探す際にご活用ください

こちらの記事では、ボルダリングジムの選び方や、お住まいの近くにあるボルダリングジムの情報がまとまっています!

筋肉痛は恥ずかしがらずに楽しむもの

太田 裕樹 初めてのボルダリングの後はほぼ全ての人が筋肉痛になります!

初心者の方の中には、初めてのボルダリングのあとの筋肉痛を、自分だけが運動が苦手で筋肉痛になってしまったのかもしれない…と恥ずかしい気持ちになる方がいますが、その必要はありません。

ボルダリングの後はほぼ全ての人が筋肉痛になります。筋肉痛はみんなで共感して盛り上がれる話題です。筋肉痛を恥ずかしがらずに、筋肉痛を話題に出して、みんなで盛り上がりましょう!

 

これは筋肉痛に限らず、ボルダリング全体で言えることでもあります。ボルダリングで起こることを、全部楽しむくらいの気持ちで、ボルダリングに取り組んでみてくださいね!

この記事を書いた人
太田裕樹
ヒローズアップ!クライミングクラブ コーチ
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