この記事では、ボルダリングをするにあたり、どのような服装を選べば良いのか不安な方、ボルダリングの服装をどこで買えば良いのかを知りたい方などへ向けて、実例写真とともに、ボルダリングの服装にまつわることについてお伝えしていきます!
太田 裕樹 | |
ヒローズアップ!クライミングクラブのコーチ。ボルダリングの全日本大会である、ジャパンカップにも複数回の出場経験を持つ。 |
目次
まずは、上着の選び方をご紹介します。ボルダリングでは、体をひねる、手をあげる、などの動作が多いです。そのため、上着は伸縮性のある生地の服装を選びましょう。
また、夏はボルダリングジムにクーラーがジムにきいています。タンクトップなど薄着で行く場合は肌寒いので、上に羽織る服を持参してくださいね。
ホールドに腕をぶつけたりして擦り傷が出来るのを避けるために長袖の方も多いです。
続いてズボンの選び方をご紹介します。ボルダリングでは、ホールドに足を掛けるために、膝をあげる、足を伸ばす、などの動きが多いです。そのため、ボルダリングの際のズボンは、足を広げやすく、上げやすいものを選びましょう。
この目安を満たしていれば、タイトなズボンでも、短パンでも構いません。最近は、ボルダリングジムでおしゃれなタイツを履いている人も、多く見かけるようになりました。また、ボルダリングジムの常連さんの中では、ガゼットクロッチ仕様の(180度開脚ができるように、縫い合わされた)ズボンが人気です。
足の動きを妨げないのであればジーンズでもOK!太田さんもユニクロのストレッチジーンズで登っていた時期もあるとか。
ボルダリングの際は、滑り止めとして手に必ずチョークをつけます。そのため、チョークで衣服が汚れることが多いです。また、壁を登っている最中に、衣服が壁に当たり擦れてしまうこともあります。
ボルダリングの際は、服装の身だしなみも大切です。特に初心者の方は、ボルダリングの際は、次の3つのことも注意してください。
指輪やネックレスをつけたままボルダリングをしてしまうと、アクセサリーそのものを傷つけてしまうことや、アクセサリーがホールドに引っかかり、指などの肉が削げてしまうことがあります。思わぬ事故になりかねないので、ボルダリング時はアクセサリーを外しましょう。
ボルダリングの際は、ホールドの位置を確認するために、頭を上下左右に動かすことが多いです。その際に髪の毛で視界が遮られてしまうと、視野が確保できずに危険です。そのため、髪の毛で視界が遮られるような髪型は避けましょう。
ボルダリングは、ホールドを握る動作が多く、指先が重要なスポーツです。そのため、爪が長いと、ホールドに爪が引っかかり壁を登りにくいです。また、怪我の原因にもなるので、爪の長さを整えてからボルダリングにのぞみましょう。
MYREVOでは、爪の長さやケアの方法をご紹介している記事もあります。爪のことを深く知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
前の章では、ボルダリングの服装選びのポイントをご紹介しました。では、実際はボルダリングをしている人はどのような服装で登っているのでしょうか。この章では、写真で実例をご紹介します。
Tシャツやパーカーなど、普段着でボルダリングをするスタイルです。前の章でご紹介した服装選びのポイントさえ満たしていれば、ボルダリングの服装は普段着でもOKです!
伸縮性や吸水性の高いスポーツウェアを着てボルダリングをするスタイルです。他にスポーツをされている方は、すでにお持ちのスポーツウェアが使えますね!
長ズボンを履いてボルダリングをするスタイルです。足を上下左右に動かしてもストレスがなければ、どんな長ズボンでもOKですよ!
短パンを履いてボルダリングに取り組むスタイルです。デニム生地の短パンや、タイツの上に短パンを履くスタイルなど、ご自身の好みに合わせたスタイルで取り組めますね。
タイルを履いてボルダリングをするスタイルです。ジムでは女性に多く見かけます。タイツはおしゃれなデザインのものも多いので、ファッションも楽しみながらボルダリングに取り組めますね。
ここまでの章は、ボルダリングの服装を紹介してきました。この章では、ボルダリングの服装を実際に揃えたい!と思った際に使える、5つの購入手段をご紹介します。
ショップが併設されているジムは多くはないですが、ボルダリング用品のショップが併設されているジムに行った際に、購入をする方法もあります。例えば、東京、神奈川、埼玉、大阪に計7店舗を展開する、B-PUMPはショップ併設のジムです。
写真出典元:http://pump-climbing.com/gym/akiba/
B-PUMP周辺以外にお住いの方は、オンラインショップからの購入も可能です。地域によっては、送料が1000円以上かかりますが、クライミングウェア、パンツ、さらにはシューズやチョークまで、ボルダリングに必要な道具はすべて販売されています。
オンラインショップはこちら:http://pump.ocnk.net
山岳洋品店は、文字通り山にまつわる用品の専門店です。石井スポーツや、カモシカスポーツで動きやすそうな服を選ぶと良いでしょう。
石井スポーツは全国に30店舗以上を展開する山岳洋品店です。THE NORTH FACE(ノースフェイス)や、HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)、MOUNTAIN EQUIPMENY(マウンテンイクイップメント)など、アメリカやノルウェー、イギリスなどの20以上の海外人気ブランドの製品も取り揃えられています。
オンラインショップはこちら:https://www.ici-webshop.com
カモシカスポーツは、「山を愛するすべての人の登山用品専門店」として、東京、神奈川、長野に1店舗ずつを展開しています。店舗では、山の経験を持つスタッフが、道具のことを丁寧に教えてくれます。店舗では、クライミングの初級講習なども行われています。ただし、店舗が少ないので、オンラインショップの活用がおすすめです。
オンラインショップはこちら:https://www.kamoshikasports.com
ゼビオやスポーツオーソリティーなどの、大型スポーツ量販店のアウトドア・アクティビティを含めたコーナーに、ハイキングやボルダリングがまとめられていることがあります。
ただし、ボルダリング専用のコーナーが設定されている店舗が多くないので、大型スポーツ量販店でボルダリング用品をお求めの際は、店舗に電話をして、販売しているかを確認してから行くと良いでしょう。
先ほどもご紹介しましたが、ユニクロのストレッチジーンズがおすすめです。安くて丈夫、さらには、ストレッチが効いているのでストレスなく登れます。ボルダリングは、壁に膝をぶつけることもあるので、長ズボンなのも利点です。また、ストレッチジーンズ以外にも、ユニクロのスポーツウェアも手頃な価格で使い勝手が良いですよ。
ワークマンは作業着のメーカーですが特に最近はクラミング用品にも力を入れていますので、番外編としてご紹介します。ワークマンには、AERO STRETCHシリーズというクライミングパンツがあります。
画像出典元:https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=5979
AERO STRETCHシリーズは、股を大きく広げてもつっぱらないクライミングカット、かつ、ワークウェアのメーカーが出しているパンツなので丈夫だと、クライミング界で注目されています。ワークマンは全国に800店舗以上を展開しているので、クライミングパンツをお探しの際は、最寄りの店舗、またはオンラインショップをのぞいてみてください。
オンラインショップはこちら:https://store.workman.co.jp
夏場の服装は、半袖短パンで登る人が多いですが、クーラーが効いてジムが寒いことがあります。ボルダリングは休憩時間の長いスポーツなので、体が冷えてしまわないように、一枚羽織れるものがあると良いでしょう。また、夏場サンダルを履いて過ごす人は、ジムに靴下を忘れないように気をつけましょう。
冬場の服装は、寒がりの人は長ズボンの下にタイツ履くのがおすすめです。また、休憩時間はボルダリングシューズを脱ぐことが多いです。そのため、休憩時間に履くようの厚手の靴下を持参すると、休憩時間も快適に過ごせます。
女性の方で、たまにネイルをしたままボルダリングジムに来る方を見かけますが、できれば、事前にネイルは取っておいてください。壁を登る際、ホールドにネイルが引っかかって怪我の原因になってしまうことや、ネイルが壁に擦れて剥がれてしまうことがあるからです。
女性の中には、自分が壁を登っている間、休憩している人たちにお尻の形を見られるのが気になる、または恥ずかしいと感じる方もいると思います。その場合は、ゆったりしたサイズの服装を選んでください。参考に、ボルダリングの愛好家の中では、裾にゆとりがあって、足首でキュッと締める形式のズボンが好まれています。この形式のズボンであれば、お尻のシルエットも気になりませんし、足の動きやすさも妨げず、ストレスもありませんよ。
実は、他人に見られながら登ることが恥ずかしいと感じたり、一人でジムに行くのが恥ずかしいと感じるなど、女性に限らずボルダリングを恥ずかしいと感じる方は意外と多いです。そういった方の恥ずかしさが、少しでもやわらぐようにと思い書いた記事もございます。ボルダリングが恥ずかしいと感じている方はそちらの記事もご参照ください。
この記事をご覧いただいている方の中には、ボルダリング初心者の方も多くいらっしゃると思います。初心者の方は、ボルダリングの服装以外の準備は大丈夫でしょうか?ボルダリング初心者の方に必要な持ち物をおまとめしましたので、ご確認ください。
持ち物 | 用途 | 初めての方へのアドバイス |
1.ウェア | ボルダリングをする際のウェアです。 | 普段着で代用可能です。 |
2.タオル | チョークで汚れた手を拭く際に用います。 | キッチンタオルやハンカチで構いません。 |
3.飲み物 | 水分補給に必要です。 | ジムの近くのコンビニで購入しておきましょう。 |
4.チョーク | 壁を登る際の滑り止めとして、手につけます | ジムでレンタルをしましょう。 |
5.シューズ | ボルダリング専用のシューズです | ジムでレンタルをしましょう |
服装以外には、タオルと飲み物を持参してくださいね。また、ボルダリング初心者の方は、チョークとシューズをジムで借りましょう。レンタル代の相場は、チョークは100~300円、シューズは200~400円ほどです。
MYREVOでは、これから初めてボルダリングジムへ行くよ!という方へ向けて、初めてボルダリングジムへ行く際の注意点をまとめた記事もございます。合わせてご覧ください。
服装を揃え、持ち物を整えたら、あとはジムへ行って登ってみるだけです。
最後に、「さぁボルダリングに行ってみるぞ!」という気持ちの方へ向けて、MYREVOでは、ボルダリングジムの情報を1店舗ずつ表にまとめてご紹介をしています。
ボルダリング初心者の方は、情報をまとめた表の「アクセス」と「初心者への対応」の欄より、お住まいからアクセスしやすく、初心者向けの講習を受けられるジムを選んで見てください。
各ジムのまとめ表は、こちらの記事でエリアごとにご紹介をしています。ご自身が、アクセスしやすいエリアの記事をぜひご覧いただき、初めてのボルダリングで行くジムを探してみてくださいね。
<この3つの記事もボルダリングを上達したい方にはおすすめ>