ボルダリングに備えて準備をしようと思ったものの、何を持っていけば良いのかがわからない!という方はいらっしゃいませんか。
実は、ボルダリングで必要なものはジムでほとんどレンタルができます。服装も、動きやすければ私服でそのまま壁を登ってもOK。持ち物いらずで、出来てしまうのもボルダリングの魅力の1つです。
とはいえ、本当に手ぶらで行っても大丈夫なの!?と、不安にもなりますよね。大丈夫ではありますが、私服が汚れるのであまりオススメはできません。
そこでこの記事では、ボルダリングに必要な持ち物を、必ず使うものからあると便利な物まで、網羅的に解説します!
太田 裕樹 | |
ヒローズアップ!クライミングクラブのコーチ。ボルダリングの全日本大会である、ジャパンカップにも複数回の出場経験を持つ。 |
目次
まずは、ボルダリングに必要な持ち物を13個ピックアップしました。13個も必要なの!?と思われるかもしれませんが、もちろんすべての物が必要なわけではありません。
ボルダリングに必要な持ち物を
の3つに分類してご紹介します。早速一覧をご確認ください。
分類 | 持ち物 | 用途 |
★要持参 | ウェア | ボルダリング時に着る衣服。上着、パンツ、靴下。 |
★要持参 | タオル | チョークで汚れた手や汗を拭く。 |
★要持参 | 飲み物 | 休憩時の水分補給。 |
★要レンタル | チョーク・チョークバッグ | ボルダリング時に手につける滑り止め。 |
★要レンタル | シューズ | ボルダリング時に履くシューズ。 |
持参推奨 | 爪切り | ボルダリングに適切な爪の長さに整える。 |
持参推奨 | 絆創膏・キズパワーパッド | 腕や足に擦り傷を作った場合のケア。 |
持参推奨 | スキンクリーム | ボルダリング後の手の皮のケア。 |
持参推奨 | ヘアゴム | ボルダリングに適切な髪型にするために髪を縛る。 |
持参推奨 | 湿布 | ボルダリング後の筋肉痛のケア。 |
持参推奨 | 制汗スプレーやシート | ボルダリング時の汗の対処。 |
持参推奨 | スマホスタンド | ボルダリングをしている姿の撮影。 |
持参推奨 | おやつ | 休憩時の腹の足し。 |
ジムへ持参すべき持ち物は、「ボルダリング時に着るウェア」、「チョークで濡れた手や汗を拭くタオル」、「水分補給のための飲み物」の3点です。
ボルダリングの服装は、伸縮性の高いものであればなんでも構いません。
写真のように、ボルダリングでは、腕を上に伸ばしたり、足を深く曲げたりします。そのため、腕や肩を回す、足を上下左右に動かす、これらの動作をしたときに、文章動作の邪魔にならない服装を選びましょう。
持ち物が増えて、荷物がかさばるのが嫌という方は、この条件さえ満たしていれば、ボルダリングの服装は私服や普段着でもOKです。この写真は、私のクライミングクラブで作ったTシャツですが、こういった私服や普段着としても使えるTシャツでも構いませんよ!
ただし、1つだけ注意点が必要。私服や普段着でボルダリングをする場合、服装は汚れても良いものにしてください。壁に服が擦れることや、滑り止めで使うチョークで服が汚れてしまうからです。
ボルダリングの服装について、詳しく知りたい方は、こちらの服の選び方のポイントや、服装の揃え方を紹介している記事もご覧ください!
タオルは、チョークで汚れた手や汗を拭くためのものです。ですので、ハンドタオルや、キッチンタオル程度の大きさのものがあれば十分です。
チョークをつけたままにしていると、手が乾燥して荒れてしまうので、登り終わったら速やかに手を洗って、タオルで拭きましょう。意外と汗をかくのでそういう時もタオルがあると便利ですね。
また、ボルダリングジムは、シャワーがないところがほとんどです。そのためバスタオルの様な大きなタオルは必要ありません。
飲み物は何でも良いのでは?と思う方も多いかと思いますが、初めて行くボルダリングジムの場合は、ペットボトルか水筒で飲み物を持参してください。
ジム内で飲み物が溢れるのを防ぐために、ジムによっては、蓋のついていない飲み物の持ち込みを禁止しています。缶やパックで飲み物を持参したい場合は、事前にジムに持ち込み可否を確認してから行きましょう。
ボルダリングジムでレンタルをすべき物は、「チョーク・チョークバッグ」、「ボルダリングシューズ」の2点です。この2つは、ボルダリングをする上で必ず必要ですが、ジムでレンタルができるので、初心者の方が持参する必要はありません。
チョークは、手を乾燥させて滑りにくくするためのもの、チョークバッグはチョークの入れ物です。ジムでのレンタル代の相場は100~300円程度です。
チョークの種類には、液状タイプやパウダータイプなど様々ありますが、レンタル品はおそらく1種類しかないジムがほとんどだと思います。もし複数選べる場合はスタッフさんに相談!してみましょう。
ボルダリングのシューズは、スケートやスキーなどのシューズと同じで、普段履く靴とは違いボルダリング専用に作られています。ジムでのレンタル代の相場は200~500円程度です。
クライミングシューズは、シューズの中で足が動くと登りにくいため、足が痛くない範囲でなるべくタイトな物を選んでください。普段の靴のサイズを伝えるとスタッフさんがオススメを選んでくれます。
ここからは、ボルダリングにあると便利な持ち物を8個ご紹介します。必ず必要なものというわけではないので、用途に合わせて、自分に必要だと思う物のみジムへ持参しましょう。
分類 | 持ち物 | 用途 |
持参推奨 | 爪切り | ボルダリングに適切な爪の長さに整える。 |
持参推奨 | 絆創膏・キズパワーパッド | 腕や足に擦り傷を作った場合のケア。 |
持参推奨 | スキンクリーム | ボルダリング後の手の皮のケア |
持参推奨 | ヘアゴム | ボルダリングに適切な髪型にするために髪を縛る |
持参推奨 | 湿布 | ボルダリング後の筋肉痛のケア |
持参推奨 | 制汗スプレーやシート | ボルダリング時の汗の対処。 |
持参推奨 | スマホスタンド | ボルダリングをしている姿の撮影。 |
持参推奨 | おやつ | 休憩時の腹の足し。 |
ボルダリング時に爪が伸びていると、爪がホールドに引っかかってしまいます。爪の適切な長さは、爪の白い部分が1mm程度残っているくらいが理想です。ジムに行く前に爪を整えておけると良いですね。
とはいえ、爪を整えてからジムに行っても、実際に登ってみたら、長さや形を改めて整えたいと感じることも良くあります。そういうときのために、爪切りを持参しておくと安心です。また、受付で爪切りを貸してくれるジムもあります。
爪のケアのやり方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!
ホールドにぶつけて擦り傷を作ってしまったりする事がよくあります。その場合はすぐに流水で傷口を洗って絆創膏、キズパワーパッドなどで覆いましょう。キズパワーパッドを使うとすばやくキレイに治るのでオススメです。
スキンクリームは指の皮のケアに使用します。滑り止めのチョークで手が乾燥するため、ボルダリングの後は、指にケアクリームを塗って、皮を保護できると良いでしょう。クリームは、市販のスキンケアクリームで構いませんし、ジムで売っていることもあります。必要に応じて活用してください。
ヘアゴムは髪が長い方に持参してほしい持ち物です。ボルダリングの際に、髪の毛で視界が遮られてしまうと落下の危険性が高まります。そのため、髪が長い方はヘアゴムで髪を結び視界を確保しましょう。
ボルダリングの後は、ほとんどの方が前腕の筋肉痛になります。そのため、筋肉痛が不安な方は湿布を用意しておくと良いでしょう。
ボルダリングジムにはシャワー室がないことが多いです。そのため、ボルダリングで掻いた汗をシャワーで洗い流すことができません。
ボルダリングは大量に汗を掻くスポーツではありませんが、汗を掻きやすい人や、自分の汗の匂いが気になる人は、制汗スプレーや制汗シートを持参しましょう。
スマホスタンドはボルダリングを上達させたい人におすすめの持ち物です。
スマホスタンドにスマホを固定して、自分が登っている姿を撮影してみましょう。
ボルダリングはこまめに休憩を挟む必要のあるスポーツです。そのため、休憩中につまめるおやつを持っていくものおすすめです。受付でおやつを売っているジムもありますよ。
理由は2つあります。1つ目は、ボルダリングを長い時間楽しむため。何度も連続して登っていると、すぐに前腕が痛くなってしまいます。
長い時間楽しむためには、こまめに休憩を入れましょう。2つ目は、順番を待っている他の利用者がいるから。ジムには自分以外の利用者もいるため、1つのコースを一人で占拠することはできません。
ボルダリングジムに複数人で行く場合、ジムによってはワーキャーと騒ぎ過ぎてしまうと、周りの利用者の迷惑になってしまいます。特に、カラオケのような盛り上がり方はマナー違反。友達が登っているのを待っている間の休憩時間は、騒ぐのではなくオブザベーションをして待ちましょう。
休憩時間にオブザベーションを兼ねてしまうのはおすすめです。
ボルダリング用語で、登る前に「スタートからゴールまでの登り方を想像していくこと」を指します。オブザベと略される事が多いです。
自分の登る順番が終わったら、クライミングシューズを一旦脱いで、大きな声で騒がずに、オブザベーションをしながら休憩する、これがジムでのマナーです。
オブザベーションの詳しいやり方が気になる方はこちらもご参照ください。
初心者の方は、ジムの初心者講習を受けるのがおすすめです。ジムのスタッフさんが、ボルダリングのルールや、壁の登り方を教えてくれます。講習は無料で実施しているジムも多いです。ジムのホームページを見て、事前予約が必要な場合は予約をしておきましょう。
睡眠不足でボルダリングへ行くのは避けましょう。集中力が散漫になっていると、壁からの落下による怪我のリスクが高まってしまいます。また、焦って壁を登ろうとするのも避けましょう。私の体験談ですが、友人との待ち合わせに遅れてしまい、慌てた気持ちで登ろうとしたとき、何度か落下をして怪我したことがあります。
MYREVOでは、これから初めてボルダリングジムへ行くよ!という方へ向けて、初めてボルダリングジムへ行く際の注意点をまとめた記事もございます。そちらも合わせてご覧ください。
ここまで、ボルダリングに必要な持ち物を、必ず使うものからあると便利な物まで、網羅的に解説してきました。この記事で、ボルダリングに何を持っていけば良いのかがわからない!という方の疑問や不安が少しでも和らげば幸いです。
MYREVOでは、ボルダリングを楽しんでいただくために、ボルダリングにまつわる様々な記事を公開しています。ボルダリングのことで何か知りたいことが出てきたら、また記事をのぞいてみてくださいね。
<この3つの記事もボルダリングを上達したい方にはおすすめ>