ダイエットや健康管理のために、筋トレをしている人も多いのではないでしょうか?
筋トレ前後は筋肉や筋を伸ばすためにストレッチをする必要がありますが、メリットだけではなくデメリットもある点に注意が必要です。
筋トレ前後にストレッチを行うことのデメリットを理解せずにストレッチをすると、十分に効果を得られないケースもあるので注意しましょう!
そこでこの記事では、筋トレ前後のストレッチをする際の正しい順番や、部位別のストレッチメニューについて詳しく紹介します。
まずは、ストレッチの効果について詳しく理解することから始めましょう!
ストレッチにはメリットもデメリットもあるため、詳しく解説します。
動作を調整しながら行うため、安全性が高く、関節を大きく動かすことにもつながります。
筋トレをする前にストレッチを行えば、関節を広く使えるようになるので怪我の予防にもつながり、パフォーマンス向上にも効果が期待できるでしょう。
また、筋肉の温度が上がり血行が促進されるため、筋肉のコリも改善すること効果が期待できます。
血行が良くなると老廃物の排出もサポートされるので、血流が悪いことが原因の体調不良改善にも効果的です。
さらに、交感神経が優位になり、活発に活動できるようになるでしょう。
このように、ストレッチは様々な嬉しい効果があるのです!
ストレッチは筋肉の動作によっては、十分な効果を期待できない場合があります。
ストレッチは筋肉が伸びているかどうかを意識しながら、動作を丁寧に正しく実施することが大切です。
そのため、誤った動作をすると十分な効果は得られません。
さらに、筋肉が冷えた状態でストレッチをすると、捻ってしまい怪我につながるので注意しましょう。
筋トレ前後に行うストレッチは、筋肉を伸ばすためのものであると考えている人も多いのではないでしょうか。
しかしそれだけではないのです。
ストレッチには、動的ストレッチと静的ストレッチという2種類があります。
それぞれのメリットとデメリットを正しく理解して行うことで、筋トレによる効果を十分に得ることにつながるでしょう。
そこで、動的ストレッチと静的ストレッチの特徴と違いについて紹介します。
動的ストレッチは、動きながら行うストレッチを指します。
筋トレをする前にウォーミングアップの目的に実施するケースが一般的です。
脚や腕を様々な方向に捻ったり、伸ばしたりしながら関節の可動域を広げて、筋肉を伸ばしながら行う方法です。
例えば、体を動かして伸ばしたり捻ったりするラジオ体操などが挙げられます。
筋肉を十分に動かすことによって体温を上昇させ、筋トレをする準備を整えるのです。
さらに、アスリートがトレーニングをする前にジョギングをするのも動的ストレッチだといえます。
詳しく解説すると、最初にウォーキングやジョギングで心拍数を上昇させます。
その上で、股関節や肩甲骨を十分に動かしたり、伸ばすことによって、筋肉の温度を上昇させます。
このように、体温と柔軟性を向上させるという流れです。
動的ストレッチは細かく分けるとさらに2つの種類に分類されます。
筋肉を伸ばしたり収縮させたりといった動きを繰り返し、筋肉を徐々に伸ばすダイナミックストレッチと、反動を利用して筋肉を伸ばすバリスティックストレッチに分かれます。
静的ストレッチは英語でスタティックストレッチともいわれ、反動をつけないようにして同じ姿勢で行うストレッチです。
体を十分に伸ばした姿勢を20秒以上キープさせることが一般的です。
筋トレの後に実施するのは静的ストレッチであり、筋トレ後に温度が上昇した筋肉の疲労回復効果を得るために行います。
筋トレの後は体内に疲労物質が蓄積している状態であり、それらを排出しなければなりません。
静的ストレッチは体を可動域最大までの伸ばした姿勢を維持することで、筋肉に流れる血液の量が増加させて、スピーディーに疲労物質を排出する効果が期待できます。
筋トレの前後にストレッチを行うことによって、それぞれどのような効果があるのか、どのようなストレッチをするのが有効なのかを紹介します。
筋肉の中には、筋肉の収縮を感知する筋紡錘が存在し、筋紡錘はストレッチをすることで感度が低下して力を発揮できなくなります。
そのため、筋トレ前に疲労を感じるほどしっかりとストレッチをする方法は有効ではありません。
筋トレ前にストレッチを行う場合は、ウォーミングアップとしての役割であることを意識し、筋肉を十分に動かせる状態にする目的で行いましょう。
パフォーマンス向上や怪我の予防のために、適度なストレッチを行うことが重要です。
筋トレ後に行うストレッチは筋肉をクールダウンさせる目的があり、体や筋肉を休息させる目的で行います!
筋トレの後にストレッチを行うことで、筋肉の血行を促進させ疲労回復をサポートすることが大切です。
このように、筋トレ前後のストレッチはそれぞれ役割が異なります。
タイミング | 役割 |
筋トレ前 | ・ウォーミングアップのため。 ・筋肉を十分に動かせる状態にする。 |
筋トレ後 | ・筋肉をクールダウンさせる、体や筋肉を休息させる目的。 ・筋肉の血行を促進させ疲労回復をサポートする。 |
基本的に、筋トレの前と後どちらにストレッチを行うのかを選ぶのであれば筋トレ後に行う方がおすすめです。
しかし、上図のようにそれぞれに目的が異なるのでできるだけどちらのタイミングでも行うようにしましょう!
<バランスボールを使ったストレッチはこちらもCheck!>
ここからは、道具を使用せず自重で行うストレッチの方法を紹介します。
どのような筋トレを行うのかに合わせて、ストレッチメニューを選びましょう!
タオルを持たなければなりませんが、自宅はもちろんジムでも行える方法です。
タオルを使用する広背筋のストレッチメニューは、左右それぞれ20秒ずつ行い、顔を上げないように力を抜いて行うことがポイントです。
さらに、体を倒す際には真横に倒すのではなく斜め前の方向に向かって倒すことも重要であり、横に倒すと腹筋や腹斜筋といった筋肉のストレッチになってしまいます。
広背筋や腰筋のストレッチをする場合には斜め前の方向に倒すことが重要です。
座った姿勢で行える広背筋のストレッチは、ソファーの上やベッドの上で行えるので、気軽に取り入れられます。
自宅で筋トレをする際に有効な方法だといえるでしょう。
座った状態で行える簡単なストレッチは、左右それぞれ20秒ずつ行い、脇腹付近の筋肉が収縮していることを意識しながら行うことが重要です。
また、お尻が上がらないように注意しましょう!
お尻が上がると広背筋にしっかりとアプローチできず、ストレッチの効果を得られません。
効率的に広背筋のストレッチをするためにも、正しい姿勢で行いましょう。
<広背筋のストレッチメニューはこちらもCheck!>
座った状態でも立った状態でも行える大胸筋のバリスティックストレッチは、筋トレの前と後どちらにも取り入れやすい方法です。
腕を広げる際には平行になることを意識することが重要です。
また、腕の角度を変更すると、異なる筋肉へアプローチできます。
胸の筋肉だけではなく、腰や肩甲骨、ふくらはぎや太ももまで全身をしっかりと伸ばすことが可能なストレッチメニューです。
立った状態で行える簡単なストレッチであるため、立ち仕事をしている人も日常生活に取り入れられるでしょう!
目安の回数は、20秒2セットです。
胸の筋肉だけではなく全身の筋肉へアプローチできていることを実感しながら行いましょう。
重要なポイントは腰を折るようにして倒すことです。
背筋を伸ばさなければ、胸の筋肉をしっかり伸ばせないため注意しましょう。
基本的には腰や腹筋のストレッチであり、太ももや腕、脚にも多少の刺激を与えられます。
筋トレの前後に行うのに適したストレッチですが、加えて体幹の筋肉にもアプローチできる魅力的なメニューです。
ブリッジストレッチは3回、1日3セットを目安に行う方法が有効です。
上手に体を持ち上げられない人は、他のストレッチで体をほぐした後にチャレンジしてみましょう!
腰を中心にブリッジの体勢になることと、指先ではなく手首を使って地面を押し上げるようにすることがポイントです。
体を持ち上げる際に頭を上げると背中が丸まってしまい、上手に姿勢を維持できません。
そのため、可能な限り首より上に力を入れないことも重要です。
特にデスクワークの人は姿勢が悪くなりがちですが、猫背は筋力の低下が原因だといえるでしょう。
腹筋と腰は、体幹を安定させるためにも重要な筋肉であるため鍛えることが大切です。
そのため、お腹と腰の筋肉にアプローチする簡単なストレッチメニューを見ていきましょう。
両足をしっかりと地面に付いた状態で安定させます。
筋トレ初心者は、単純に背伸びをしてしまうケースがあるので注意が必要です!
さらに、ストレッチをする際には両腕に同じ力を入れて、しっかり伸ばすことがポイントです。
正しい方法で背伸びをすれば全身の血流を促す効果も期待できます。
<腰のストレッチメニューはこちらもCheck!>
簡単な2つのステップでできる、ふくらはぎのストレッチを紹介します。
ふくらはぎの筋肉が適度に伸びるように行うことがポイントです。
ただし、足首を痛めている場合には無理して行わないようにして、筋肉を休ませましょう。
ふくらはぎは足首とつながっているため、足首のストレッチをすることが重要です。
足首を回すストレッチは、1周を5秒程度の時間をかけて行うことです。
また、足の力を抜いて手でゆっくり回すことも意識しましょう。足の指の方を持って、大きく円を描くようにすることも重要です。
<ふくらはぎのストレッチメニューはこちらもCheck!>
股関節は、簡単なダイナミックストレッチを行いましょう。
それぞれ20回ずつ行いましょう!
上半身を伸ばして片足で立った際に、体が安定するように全身に適度に力を入れることが大切です。
股関節にアプローチできるダイナミックストレッチは簡単な方法であるため、筋トレの前と後で2回、2種類取り入れるのも良いでしょう。
20回程度行うと、股関節へ十分にアプローチできるでしょう!
<動画で解説!股関節のストレッチメニューはこちらもCheck!>
全身の筋肉や関節など、色々な部位にアプローチできるストレッチ方法を紹介しました。
簡単な方法ですが、正しい方法で行わなければストレッチの効果は期待できません!
<動画で解説!他のストレッチメニューはこちらもCheck!>
そのため、正しいフォームと筋肉を意識しながらストレッチを行うことが大切です。
筋トレの前や後に怪我を予防して筋トレの効果を十分に得るためにも、ストレッチメニューを取り入れましょう。