食事制限だけのダイエットに比べて、筋トレを行うダイエットは、体や精神面の両方で健康的に痩せることができます。
そこで今回は、筋トレをして痩せたいと思っている方へ向けて筋トレで効果的に痩せる方法をご紹介します。
痩せたい部位ごとにおすすめの筋トレメニューも合わせて解説するのでぜひ参考にしてください!
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フィジーカー 栗原 強太
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湘南オープンメンズフィジーク172cm以下の部で5位入賞したフィジーカー。体脂肪率は1桁。複数のジムを掛け持ちして日々トレーニングに励む。 |
Contents
一口に痩せたいと言っても、痩せ方には様々な種類があります。
ただ痩せるだけが目的であれば、無理な食事制限だけでも十分実現するはず。
しかし、健康的な体を手に入れ、リバウンドしにくい体を作り上げるには、筋トレなどの運動を合わせて行うことが不可欠です。
ただし、このようなダイエットは、継続するのが大変なのは事実です。
そのため、より自分の理想をはっきりさせて、明確な目標を持つようにしてください。
理想的な体重を決めたり、理想の芸能人のスタイルを目標にしたりと、明確な目標を決めましょう!
痩せるためには、痩せるためのメカニズムを理解する必要があります。
摂取カロリーは、食べた食事や飲み物に含まれるカロリーを指します。
一方で、消費カロリーは、体を維持するために必要な「基礎代謝」と体を動かすと消費するる「エネルギー」の2つを合わせたものです。
消費カロリーを上昇させるのには筋トレが最適です。
なぜなら、筋トレを行えば筋肉が大きくなって「基礎代謝」が増え、トレーニング中には「エネルギー」を多く消費するからです。
このことから、筋トレを続ければ続けるほど、太りにくい体を形成しつつ、痩せていくのです。
適度な食事制限も合わせて行えば、健康的な理想の体型を手に入れられるでしょう!
運動を行った際に、一番最初にエネルギーとして使われるのは「糖質」です。
「糖質」はいわゆる「炭水化物」のことで、お米やパンなどに多く含まれる栄養です。
この「糖質」が、消費されず溜まってしまった場合は、肝臓で「グリコーゲン」として貯蔵されます。
「グリコーゲン」は、非常用のエネルギー源として活用されますが、必要以上に貯まると「脂肪」として蓄積されていきます。
この状態が「肥満」です。この状態にならないためにも、適切な食事制限が必要となるのです。
<筋トレと炭水化物の関係を詳しく知りたい方はこちら!>
>>>筋トレ前後に炭水化物は摂るべき!おすすめの摂取タイミングと摂取量
糖質の次に消費するのは「脂肪」です。
そしてさらに、分解する「脂肪」がなくなった場合は、「筋肉」を分解してエネルギーとします。
しかし、「筋肉」までも分解するレベルは「飢餓」の状態にあり、筋トレを行っても筋肉が減ってしまいます。
そのため、健康的に痩せるためには、「脂肪」が分解される程度の適度な食事制限を行うことが重要です。
必要以上の食事制限は危険ですし、無意味なのでやめましょう。
<筋トレを頑張ってもなかなか痩せない…そんなときはこちら!>
ここからは、体を引き締める「痩せる筋トレ」について解説していきます。
体を大きくする「筋肥大の筋トレ」ではありませんので、大きな体を目指したい方は行わないほうがいいでしょう。
次の順番におすすめの筋トレのやり方を紹介していきます!
最初はチンニングです。いわゆる「懸垂」のことで、鉄棒を使って行います。背中や腕全体を使う種目で、上半身全体を鍛えられます。
上記を8回×3セット行いましょう。
体を持ち上げる際に、肩甲骨を引き寄せるイメージを持つのが重要です。
<懸垂の効果ややり方を詳しく知りたい方はこちら!>
>>>懸垂(チンニング)の効果と必要な筋肉。握力不足でできない方向けのやり方・フォームまでプロが解説!
ヒンズープッシュアップは、「大胸筋」「上腕三頭筋」「腹筋」「背筋」と広範囲を鍛えられる自重トレーニングです。
上記を10回×3セットを目安に行いましょう。
<参考動画>
<腕立て伏せができない方はこちらがおすすめ!>
>>>腕立て伏せ(プッシュアップ)ができない人にオススメのトレーニング(正しいやり方、種類、必要な筋肉とは)
続いてたるんだ二の腕を引き締めるトレーニングについて、解説していきましょう。
ダンベルを使うトレーニングもあるので、一つ購入しておくのがオススメです。
ダンベルカールは、「上腕二頭筋」「上腕筋」を鍛えるダンベルを使った定番のトレーニングです。
上記を左右各20回×3セット行いましょう。重量は上記の回数をこなせる重量で行ってください。反動をつけずに行うようにするのがポイントです。
<参考動画>
ダンベルショルダープレスは、「三角筋」をメインに使用するトレーニングですが、二の腕の筋肉である「上腕三頭筋」も鍛えられます。
上記を20回×3セットを目標に行ってください。重量は上記の回数をこなせる重量で行うといいでしょう。
<参考動画>
パイクプレスは、自重で「肩」と「上腕三頭筋」鍛えられるトレーニングです。
上記を10回×3セット行いましょう。
続いては、多くの人が気になる、ウェストや下腹、加えて胸のトレーニングについて紹介していきます。
筋トレでも初心者に良くオススメされるトレーニングがベンチプレスです。「大胸筋」「肩」「腕」を主に鍛えられますが、バーベルやベンチといった設備も必要なトレーニングなので、ジムで行うのがいいでしょう。
上記を20回×3セット行いましょう。重量は軽めに設定し、上記の回数を無理なく行えるように設定するといいでしょう。
<参考動画>
ツイストクランチは、脇腹にある「腹斜筋」を鍛えられるトレーニングです。スッキリとしたウェストを作り出すのに効果的です。
左右各20回×3セットを目標に行いましょう。肘と膝をくっつけるのが難しければできる範囲でOKです。徐々にできるように練習していきましょう。
レッグレイズは、腹筋の中でも、「腹直筋下腹部」に効くトレーニングです。下腹に効くので、贅肉が気になってきたという方にオススメのトレーニング。
上記を10回×3セットを目安に行いましょう。足を上げるときには、上半身の反動は使わないようにし、腹筋の力だけで行うようにしてください。
<参考動画>
上半身に続いて、下半身の痩せるトレーニングについて解説していきます。
筋トレの王様と言われる「スクワット」。足の筋肉はもちろん、お尻の筋肉や腹筋も使うので、総合的なシェイプアップが可能です。
上記を20回×3セットを目安に行いましょう。膝を痛めないためにも、つま先より膝が前に出ないように注意し、背中が丸くならないように意識して行ってください。
<その他のスクワットの種類ややり方を知りたい方はこちら!>
>>>スクワットの効果を徹底解説!種類や回数、効果的な期間とは
>>>【スクワットダイエット】の効果と正しいやり方!痩せるための最短ルートを知ろう
デッドリフトは、背中を中心に鍛えるトレーニングですが、お尻やハムストリングスといった部位にも強く刺激がいきます。バーベルやダンベルを使用しますが、痩せるのが目的であれば、軽いダンベルを使用するくらいでいいでしょう。
上記を20回×3セットを目標に行いましょう。腰を痛める可能性があるので、背中は絶対に丸めないようにしてください。最初は何も持たずに行うことをオススメします。
<参考動画>
引き締まったお尻を手に入れられる、ヒップアップ効果抜群のトレーニングについて紹介していきます。
ヒップリフトは、お尻の筋肉である「大殿筋」を引き締めるには最高のトレーニングです。お尻の他にも、「体幹」の筋肉を鍛えられます。
上記を20回×3セットを目安に行ってください。静止するタイミングで、お尻の筋肉が収縮しているかしっかり確認して行いましょう。
体幹トレーニングの王様であるプランクは、インナーマッスルを鍛えるのに最適です。腹筋、背筋など、広範囲を引き締められます。
上記を2セット行いましょう。最初はプルプルと体が震えて大変ですが、お尻が落ちてこないように意識して行ってください。慣れてくるとキープする時間を伸ばしていくといいでしょう。
レッグランジは、スクワットよりもお尻に効きやすいトレーニングです。足も鍛えたいけどお尻が重要!という方にオススメです!
上記を左右各20回、3セット行いましょう。足を前に出す際に、上半身は垂直の状態をキープして行ってください。慣れてきたら両手にダンベルを持って行うとより効果的です。
最後は、ふくらはぎと太ももです。スッキリとした足になるために、最適なトレーニングについて見ていきましょう。
ふくらはぎの「ヒラメ筋」や「下腿三頭筋」が鍛えられるトレーニングがスタンディングカーフレイズです。洗い物などをしている際にも行えるトレーニングなので、気軽に挑戦してみるといいでしょう。
足のむくみ対策にも効果的なので、足のむくみが気になる方にもオススメです。
上記を20回×3セット行いましょう。つま先立ちになった際に、バランスが悪ければ壁などを持ってもOKです。
<参考動画>
通常のスクワットよりも、「大腿四頭筋」に効きやすいのが、このワイドスタンススクワットです。ワイドスタンススクワットは、膝への負担が少ないため、普通のスクワットでは膝が痛いという方にもオススメ。
上記を15回×3セットを目安に行いましょう。膝への負担を少なくするために、膝がつま先よりも前に出ないように注意してください。
<参考動画>
ここまで、痩せるのに有効な筋トレについて紹介してきました。
筋トレだけでも十分効果的ですが、更に効果を上げるためには、有酸素運動を合わせて行うのがオススメです。
有酸素運動は、筋トレよりも脂肪の燃焼に発展しやすく、筋トレで「糖質」を消費した後に行うとさらに効果的です。
有酸素運動は「ウォーキング」「ランニング」「水泳」などがあります。
脂肪を燃やすためには、息が切れるような運動強度で行うのではなく、話ができるくらいのペースで行うのが重要です。
更にいうと、短時間よりも長時間行うことが重要なので、時間が許すのであれば30分以上行いましょう。
筋トレと合わせて行えれば、理想の体型になるのは時間の問題です。
<有酸素運動を用いたダイエット法はこちらもおすすめ!>
>>>筋トレと有酸素運動の時間配分と順番を工夫して3ヶ月・20キロのダイエットに成功した話!
筋トレをしながらダイエットを行うと、体の不調がなくなるだけでなく、精神的にもポジティブになります。食事制限だけのダイエットに比べて、心も体もキレイになるので、頑張って続けましょう。
最初のうちは大変ですが、体が慣れてしまえば楽しくて仕方がなくなります。ダイエットも筋トレも継続が最も大切なので、頑張って習慣にしていきましょう!