皆様お疲れ様です。
私は昨年10月末の横浜マラソン2018でサブ3.5(3時間半切り)を達成後、東京マラソン2019でサブ3(3時間切り)を達成することを宣言し、4ヶ月間修行して来ました。
そして、いよいよ東京マラソン当日を迎え、なんとかレースを終えて来ました。あれだけサブ3出来ると記事に書いたので、私としてはなんとしても達成しないと格好がつきません。しかし、タイトルからお察しの通り、今回はサブ3出来ませんでした!カッコ悪い…
当初の予定では、ここでバシッと成功体験を書いて、私のマラソン挑戦記の一つの締めくくりとしたかったのですが、予定が狂ってしまったので、東京マラソンの敗因分析について、レポートさせて頂きたいと思います。
気になる結果ですが、ネットタイムで3時間01分53秒。後2分短縮していれば達成でした。悔しい!非常に悔しい!!
これが5分とか10分だったら、単に実力不足だったとすんなり納得出来ますが、2分ですよ、カップラーメンの待ち時間(3分)よりも短い…(苦笑)
悔やんでばかりいても仕方がないので、たった2分でも実力不足だと割り切って敗因分析と行きましょう。
私なりに分析した敗因について、順追って説明していきます。万人受けしない項目もあるかとは思いますが、最後まで呆れずにどうかお付き合い下さいね。
マラソンでは、応募時の自己申告タイムで出発位置が異なることは、以前の記事でもお伝えしました。
東京マラソン2019では、最前列のAブロックから最後列のKブロックまで計10ブロックあります。
ブロック毎に開始してからスタート地点に立つまでのタイムロスの予測では、KブロックはAブロックよりも18分もタイムロスが長いと言われています。
どこのブロックにいても変わらないでしょと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は違うのです。それは、属するブロックによって、周りのランナーのペースが全然違うからです。
後ろのブロック程ペースが遅いため混雑します。混雑している故、自分のペースで走ろうにも思うようにペースが上がらないのです。幸い東京マラソンは道が広く、周りのランナーを追い抜くスペースがあるため、さほどペースを落とさずに済みました。
これは私のラップタイムの結果からも読み取れます。とは言え、出だしの10km位は常に周りを追い抜かないと前に進めず、かなりストレスでした。追い越すのが快感だという方はいいかもしれませんね。
前列スタートの方が有利だということを分かって頂けたかと思いますので、何故私が予定よりも後ろのブロックからスタートしたのかを説明します。
私は応募時、横浜マラソン2015で出した3時間55分31秒で申告し、Eブロックでした。
東京マラソン2019直前の私の自己ベストは非公式ながら3時間10分53秒のため、仮にこのタイムで応募していればCかBだったでしょう。因みに、Aは2時間40分台でないと無理らしいです。
ということで、私はEブロックスタート予定でしたが、レース序盤の私の後ろにいるランナーのゼッケンを良く見るとGと書いていますね。
そうです、Gブロックの最後尾スタートだったのです。
この理由は、“リストバンドを切ったから”です。
私の左腕にご注目頂くとリストバンドを付けているのが分かりますね。実はこれにバーコードがついており、不正出走防止を目的に、整列時に顔認証を行うためのものなのです。
東京マラソンは当選倍率12倍を超える超人気大会のため、過去には不正出走が多すぎてニュースになったこともあります。
世界的に有名な大会では、リストバンドの装着が義務付けられているみたいですね。私は大会2日前のEXPOでゼッケンを受け取る際にリストバンドを付けましたが、あろうことかその日の内にハサミで切ってしまったのです。
これまで4回もフルマラソンに出ておきながら、実に初歩的なミスを犯してしまったのです。
因みに、その4大会はリストバンド不要だったのですが。皆様もマラソン大会に出る際は気をつけましょう。(笑)
リストバンドが無くても、当日再発行出来ますが、私がスタートギリギリに整列しようとしたため、整列時刻に間に合わず、ルールに従い最後尾に回されかけました。これはまずいと思い、スタッフの方に必死にお願いし、奇跡的にGまで昇格したのです。
なお、リストバンドを再発行する場所が当初整列予定だった場所から結構離れていたのと、途中で道を間違えたのもあり、レース開始前に無駄に1km以上走りました。いいウォーミングアップにはなったと思いますが、確実に体力は消耗しました。(笑)
次回は、リストバンドを切らないことと、余裕を持って整列することを徹底します!
東京にお住まいの方ならお分かり頂けると思いますが、東京マラソン2019当日は雨でした。
しかもレース制限時間内全体を通して本降りの雨でした。
加えて、私がレースを走った9時台から12時台の平均気温は約5℃と極寒でした。
気温5℃で3時間余り雨に打たれながら走るのです。想像しただけで風邪引きそうですよね(笑)
実際、優勝候補者の一人で現フルマラソン日本記録保持者の大迫傑選手も、29km付近で低体温症のため棄権されました。このニュースはマラソンファンにとっては、かなりショッキングだったと思います。
兎に角、東京マラソン史上でも稀に見る悪天候だったのです。因みに2007年から始まった東京マラソンは今年で13回目を迎えますが、これまで雨だったのは2010年大会のたった1回のみだそうです。私も寒さでかなりの体力を消耗し、レース後半で失速しました。
そんな中、私がレース中にとった防寒対策は、“何もない”です。(笑)
これは写真からも、周りのランナーがポンチョや手袋をつけている中、私が何も防寒具をつけずに走っているのがお分かり頂けるかと思います。
嵩張るものを極力身につけないという作戦から、私はレース中半袖半ズボンだけで凌ごうと考えたのです。
実際、走っている間は身体が温まるのでレース中は指先の感覚が無くなる以外、特に違和感はありませんでした。手袋だけはしておきたかったのですが、直前にコンビニで買ったのにも関わらず、リュックに入れたまま忘れてしまいました。(笑)
また、整列してから走り始めるまでの約30分間はじっと待つだけなので、流石に長袖シャツをはおり、ポンチョを着る予定でした。
しかし、直前にポンチョをコンビニで買おうとした私の考えは甘かったのです。同じことを考えたランナーによって売れ切れだったのです。
そこで、ポンチョに代わるものとして30Lのごみ袋を選びました。
これが上に載せた滑稽の写真の訳です。意外にごみ袋でも雨は凌げますが、お勧めはしません。(笑)
マラソン大会に出場される皆さま、雨の日は事前に防具を用意しましょう。
因みに、東京マラソンでは、防寒具を捨てるためのごみ箱がレース序盤に十分に用意されています。
私を含め多くのランナーが走り出してすぐに服を投げ捨てていました。いらなくなった服をマラソン大会に着ていくのは王道ですね。ランニング専門店では、ランナー用のポンチョや手袋が売っているそうなので、次回からはそれを常備します!
当たり前のことですが、フルマラソンでは軽い方が有利です。1kg軽くなるとタイムが3分縮まるとも言われています。
私はレース中、プラスチックカバー付きiPhone7をズボンのポケットに入れて走りました。
上の写真からもiPhoneの形がくっきり写っているのがお分かり頂けるかと思います。
カバーを含めたiPhoneの重さが約150gなので、これを持たないだけで約27秒タイムが速くなる計算です。私がiPhoneを持って走る理由は、レース中にアプリでペースを確認するためなのですが、あいにく寒さで指がかじかみ、iPhone操作が物理的に不可能でした。
その為、iPhoneはただの重りとなった上、時折揺れたりして私を苦しめました。
レース後このことをランニング仲間に言ったら、それはサブ3を目指すランナーがすることではないと一笑されました。(笑)
レース中にペースを確認したければ、軽くて精確なランニングウォッチがあるからと言って、親切に紹介してくれました。次回はランニングウォッチでレースに臨みたいと思います!
マラソン大会で目標タイムを達成するには、レース中のきめ細かなペース配分が必要です。
これはどこで攻める走りをするかといった戦略的な部分でも重要です。
例えば、私のラップタイムを見てみると35km地点を通過するまでに2時間27分41秒かかっています。これを1km当たりのペースに換算すると約4分13秒/kmです。このペースを残り7.195km維持できたと仮定すれば、2時間58分03秒なので余裕のサブ3でした。
しかし、実際には3時間01分53秒なので、残り7.195kmで3分50秒ペースを落としたことになるのです。
逆に考えると、残り7.195kmで3分50秒速く、つまり32秒/km速く走れば維持できたことになります。サブ3は2時間59分59秒で良いので、16秒/kmで良いのです。16秒/kmのペースアップを7.195km継続出来たかどうかは差し置き、自分のペースが分かっていればこういった計算が出来るのです。
多くのランナーはレース中にランニングウォッチやスマホを見ながらこう言った計算をしていると思います。因みに、30km地点のラップタイムでも同様な計算を行うと、残り12.195kmで10秒/km速く走ればサブ3でした。これなら気合でなんとか行けそうな気がしますね。
私は練習時のフォームの感覚と5km毎に出る電光掲示板の時間を見ながらペース配分を試みましたが、限界がありました。この問題もランニングウォッチがあれば解決できると思います。
恐らく空腹感が最大の敗因だと思います。
ラスト5km、私は食べ物のことしか考えられませんでした。
レース当日の朝は、今までで最も気合を入れて糖質を蓄えました。しかし、レース中はアミノバイタル(ステック包装に入った粉体)と水以外は摂取しなかったため、エネルギー不足に陥ったのだと思います。
今までは、レース中は水分補給のみでも空腹感を感じたことは無かったのですが、今回ばかりは寒さで消耗が激しかったのだと思います。せめて30km地点の補給エリアでバナナを一切れ食べるとか、iPhoneの替わりにエナジージェルを持って走っていれば、結果は変わっていたのかも知れません。
これも経験してみないと分からないことだと思いますので、次回はお腹が空く前にバナナを食べたいと思います。
レース当日は沢山のランナー仲間や心優しい方々に助けて頂きました。
普段面と向かってだと恥ずかしいので、この場をお借りして感謝の気持ちを伝えさせて下さい。
■遠藤さん
当日は本記事に載せている写真を撮って下さり、ありがとうございました。プロ顔負けの素敵な写真ばかりで、最高です!今後も遠藤さんのカメラマンランナーとしてのご活躍が楽しみです。
<遠藤さんが2018年に東京マラソンをレポートされた際の記事はこちらから!>
■石田さん
当日はレース中ずっと私の重い荷物を応援しながら運んだり、レース後着替えるのを手伝ってくれて本当にありがとう!今度は石田君が初フルマラソンとなる8月の北海道マラソンでサブ4出来るよう一緒に頑張ろう!
<石田さんが半年間でサブ4に挑戦する記事はこちらから!>
■低体温症に陥りそうになった私を介護してくれた見ず知らずの外国人の老夫婦
連絡先を知らないので、ここで感謝の気持ちを伝えても伝わるか分かりませんが、それでも伝えさせて下さい。
私は東京駅前でゴールしてから、二重橋駅まで半袖半ズボンで歩き、力尽きてしまいました。ゴール後、タオルと防寒用のアルミシート、食料を頂き、まずは荷物を預けていた友人一同に連絡を取るため、二重橋駅の改札前の廊下まで500m程移動しました。
その時点では、手が使い物にならずiPhoneをズボンのポケットから取り出す動作すら出来ませんでした。
うずくまっている私を見かねた外国人の老夫婦が、本当に親切に介護してくれたのは一生忘れないと思います。
友人が迎えに来るまでの20分間、ずっと暖かい手で私のかじかんだ手を温めてくれたり、ランチパックのパッケージを開けて食べさせてくれたりと本当に助かりました。こういう親切な人が増えたら、もっと素敵な世の中になるなと思います。Thank you very much.
まだまだ伝えきれないのですが、家族や友人を始め沢山の方に応援して頂きました。本当にありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。今回は残念ながらサブ3達成とは行きませんでしたが、課題がはっきり見えたと思います。
今度こそはサブ3を達成し、有終の美とさせて頂きたいと思います。
また、私が今回のチャレンジに至るまでの記事もよろしければぜひご覧ください。
<2018年6〜9月のダイエットをまとめた記事>
<2018年9〜12月のマラソンをまとめた記事>
<2019年1〜3月のマラソンをまとめた記事>
<これまでの経験を活かしてこちらの記事も執筆しています!>